先生と生徒 | 学生団体S.A.L. Official blog

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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。


こんにちは!広報局1年の飯野僚子です。

体調を崩すこともなく無事にスタディーツアー5日目を迎えることができました。
インドでの生活は驚きの連続で、とても充実した時間を過ごしています。



現在、私はプリーというオリッサ州の都市に滞在しています。
とても親切な人ばかりで、居心地のよい場所です。
そこでは写真を使ったFocus on Myself というプロジェクトと、
食にフォーカスしたサヴァディスタというプロジェクトを2組に別れて進行しています。

今日は、私が参加しているFocus on Myself(FoM)プロジェクトでの出来事をお話したいと思います。


私はこの3日間C.S.アカデミーという学校にお邪魔させていただきました。
子どもたちに向けてカメラの使い方を説明するためにインド人の先生に協力をしていただいたのですが、
日本とインドの教育の仕方があまりに違うので衝撃をうけてしまいました。


私たちがカメラの使い方をジェスチャー交じりで説明していると、じゃれあっている男の子たちがいたのです。
11歳くらいの男の子。やっぱりどこの国でもやんちゃ坊主はいるのだなと思った矢先に先生はその生徒を叩いていました。

日本ではこのような光景をみたことがなかったので、叱られていない私もびっくりして背筋が伸びてしまいました。

その後も少しでもお喋りをする生徒がいると先生は「うるさい!」と声を張り上げて叱っていました。

事前に打ち合わせをしたときの穏やかな先生とはまったく違って別人のようでした。



最初はこの光景を受け入れることができませんでした。
今の日本では先生が生徒を殴るなんてあり得ないことなのに、こういう教育が「まだ」存在するのか!と驚いてしまったのです。

でも3日間インドの「先生と生徒の関係」を見てきた今はこの過激に見える教育も大切なスキンシップの一つと言えるような気がします。


なぜなら、どんなに叩いてもどんなに強く叱っても子どもたちは先生が大好きで、とても尊敬をしているからです。
校長先生が登場すると子どもたちは嬉しそうに駆け寄って、先生の足元にひざまづいたり、
自分が撮った写真を嬉しそうに見せたり‥。
本当によい関係が築けているように見えました。


今の日本に学校の先生を心から尊敬して信頼する子どもはどれくらいいるのだろうか。

そんなことをふと考えて寂しくなってしまいました。


今の日本は、殴ることはもちろん強く叱ることもしない先生が存在します。
確かに生徒に手を挙げてしまうのは良いこととは言えませんが、
悪いことを悪いと教えない、子どもと親に遠慮しすぎる日本の教育は違うと改めて感じました。


日本とインドを比べると、どうしても日本のほうが発展していて優れているような気がしてしまいます。
でも、インドから学ぶべきことも十分存在するのではないでしょうか。


インドのスタディーツアーは残すところあと1週間。
色々な経験をして、改めて日本のことを見つめてみようと思います。