パレスチナ自治区ガザ、イスラエルとイスラム過激派ハマスがそれぞれ一方的に「停戦」を宣言してから１８日で１カ月が経った。
その後も散発的な戦闘が続き、長期停戦の成立が急がれている。
復興状況を探ってみたが、ガザはイスラエルによる検問所の封鎖が続き、一向に復興が進まないようだ。
一部では食料や生活物資が少しずつ入り始めているが、建設用資材等は行き渡らず、復興の前途は険しい。
なぜイスラエルはガザ地区の検問所を封鎖するのか？
イスラエル側は武器転用を恐れ、物資を入れさせないらしい。
義手や義足・医療品さえも底をつき、封鎖の影響で手に入らない。
では物資以外の復興はどうか。
ガザの小中学校では放課後、心理カウンセラーにより子どもの心のケアのためにカウンセリングを行うなどしているところもある。
ガザ保健省によると、犠牲者は１３８０人のうち３割の４３１人が子どもだった。
住む場所を失った家族は一万世帯を上回る。
イスラエル政府は検問所の封鎖についてハマスが２００６年に拉致したイスラエル兵の解放まで解除しない方針を正式に決定した。
一方ハマスは停戦の条件として、検問所封鎖解除を挙げている。
長期停戦、復興支援ともに難航しているのが現状だ。
文:冨吉香穂里
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