地震大国に住む私たちができること | 学生団体S.A.L. Official blog

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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。

こんにちは、広報局2年の小川真菜です。

連日ニュースで伝えられているので、もうご存知かと思いますが、
現地時間2月27日にチリで、マグニチュード8.8の大地震が起こりました。
マグニチュード8.8という数字は、地震大国日本ですら、起きたことのない、超巨大地震を示しています。
また、地震の影響による津波の発生によって、チリ中部沿岸に大きな二次災害をもたらしました。

隣国の台湾でも昨日、マグニチュード6.7の大規模な地震が起こりました。
チリに比べると、マグニチュードの大きさはそれほどでもないと感じるかもしれませんが、人が立っているのが困難であり、家屋が倒壊するなどの恐れがある、最大震度6を観測しました。


日本では、こうした報告を受け、チリには緊急支援として、3億円の資金協力とテントや発電機など3000万円相当の緊急援助物資を供与することを決め、医師や看護師約20人で構成する医療チームを派遣しました。
また、ニーズに応じて、今後自衛隊派遣も考える見通しです。

地震のニュースを受け、わたしはこんな話を思い出しました。

これは、阪神淡路大震災のお話です。
モンゴルでは阪神淡路大震災は重大なニュースとしてとりあげられ、
全国民に大きなショックを与えました。
その中の一人に、当時のモンゴルの副首相ブルドジさんもいました。
そのとき、ブルドジさんは国家非常事態管理担当相という役目についていたこともあり、
この災害は、人事ではありませんでした。
そして、直ちに、臨時閣議を開き、支援物資を送る事に決めました。
また、ただ単に、支援物資を送るだけではなく、緊急を要するといって、
支援物資を政府特別機に詰め込み、自ら5時間かけて日本にいらっしゃいました。

この時点では、他国からの支援物資はまだ届いておらず、
このモンゴルによる支援が、外国からの最初の援助になりました。
この支援物資、数千枚の毛布と手袋数百枚などにより、
多くの被災者が、寒い冬をしのぐために救われました。
また、実際に援助してもらった人々は、お金よりもすぐに使えるから、
とてもありがたかったと口をそろえて言いました。

私は、この話を初めて聞いたとき、とても心が打たれました。
自分の国でもないのに、人のためを思って、ここまで努力してくれる副首相がいるなんて、、、

こうした援助によって、現在被災地は被災以前と同じくらい、ましてやそれ以上に活気を取り戻すことができました。

阪神淡路大震災では多くの国から、支援をしてもらいました。

また、私たち日本人には、地震大国に住んでいないと分からない痛みを知っています。
今度は私たちが、支える番になりませんか?

もし、皆さんも、このブログをお読みになって、何か協力したいと思って下さったら、
是非、募金をよろしくお願い致します。

チリの【web募金】はこちら→http://www.webmoney.jp/cam/cgibin/donation/do/index.html
台湾の【web募金】は3/5の時点ではまだ開始されておりませんでした。

「参考文献」
毎日jp
外務省