あけましておめでとうございます。 | 学生団体S.A.L. Official blog

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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。

クリスマスが終わって、さらに無事ぼくたちは新年を迎えました。明けましておめでとうございます。

今年もなにとぞ、学生団体S.A.L.をよろしくお願い致します。

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さて。

世界中で新年のリレーが行われていたさなか、ぼくたちはお祭り気分でテレビを見たり、おみくじを引いたり、お節を食べたりしていました。

新しい1年のはじまりを平和に迎えられて、みんな笑顔になりながら、街中が除夜の鐘に包まれる元旦。ぼくは大好きです。

でも世界中の人たちみんなが本当にそうやって平和に、新年を迎えられたかと言うとそんなことはないですよね。戦乱のさなかに新年を迎えた人も、飢餓に苦しみながら新年を迎えた人も、もしかしたら新年を迎える少し前に何らかの理由で命を絶たれた人もいるはずです。

ぼくたちは常にそういうことを心のどこかで意識なくちゃいけないんだなあ、なんて思いながら、ぼくは新年を迎えました。

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かのジョン・レノンも同じようなことを言っていました。世界中に常に苦しんでいる人たちがいることを、「平和」が世界中において「普通」ではないことを、しっかりと意識して考えていくべきなんだよ、と。そしてそうすれば、世界はきっと平和になるはずだ、と。

そんなジョン・レノンの想いが込められている名曲があります。クリスマス・シーズンには毎年街中で流れている、誰でも聞いたことがあるような名曲。

「Happy Xmas (War is over)」です。

ジョン・レノンは妻のオノ・ヨーコと一緒にこの曲を書いたとき、「永遠のクリスマス・ソングをつくろう」と思ったといいます。

永遠のクリスマス・ソングをつくって、そのなかに「世界のことを考えてもらうような」要素を入れればいい。そうすれば、その意思は永遠に受け継げられて、いつかは世界中の人達が考える世の中になるだろう。

そんな考えのもとに書かれた曲が、このHappy X masなんです。

Happy Xmasの歌詞をよく読んでみれば、ジョンとヨーコのメッセージはしっかりと伝わってきます。ちょっぴり長いけれども、ここに全文掲載するので、動画と一緒に読みながら聞いてみてください。

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http://www.youtube.com/watch?v=s8jw-ifqwkM

そう、今日はクリスマス
そして何を君はした?
一年が終わり
そして新しい年が今、始まった
そして今日はクリスマス
楽しんでるといいな
身近にいる人も敬愛する人も
老いた人も若い人も皆
心からメリー・クリスマス
そしてハッピー・ニュー・イヤー
願おうよ 良い年である事を
不安なんてない年をさ
そして今日はクリスマス  (War is over)
弱い人も強い人も  (If you want it)
金持ちも貧しき人も  (War is over)
世界はとても間違ってる  (Now)
そして今日はクリスマス  (War is over)
黒い人も白い人も  (If you want it)
黄色い人も赤い人も  (War is over)
やめようよ あらゆる争いを  (Now)
心からメリー・クリスマス
そしてハッピー・ニュー・イヤー
願おうよ 良い年である事を
不安なんてない年をさ
そう、今日はクリスマス  (War is over)
そして何を僕らはした?  (If you want it)
一年が終わり  (War is over)
そして新しい年が今、始まった  (Now)
そしてハッピー・クリスマス  (War is over)
楽しんでるといいな  (If you want it)
身近な人も敬愛する人も  (War is over)
老いた人も若い人も皆  (Now)
心からメリー・クリスマス
そしてハッピー・ニュー・イヤー
願おうよ 良い年である事を
不安なんてない年をさ
戦争は終わるさ
みんなが望むと
戦争は終わるさ
もう
(Happy Xmas!)

*

動画の最後に「an eye for an eye will make us all blind」というガンディーの言葉が引用されています。これは、「目には目を、では世界中の人はいつか盲目になってしまう」という意味。報復や恨みの繰り返しじゃ、いつか世界はダメになってしまうんだよという意味。

ジョンはこの言葉を動画の最後に引用することで、世界中の人達がより「考えて、行動する」ことを祈っているのではないでしょうか。

*

世界中の人達がみんな平等に、そして平和にクリスマスと新年を迎えることができるように。そしてそういう世界のことを、ぼくたちがしっかり考えていくように。

この素敵なクリスマス・ソングに込められた意思をしっかりと受け止めて、この2011年を過ごしていけば、もしかしたら世界は少しだけ変わるかもしれません。

夢ものがたりかもしれないけれども、本当に、本気で。

ハッピー・ニューイヤー。

文責:S.A.L.創設者 はたちこうた