一年越しの思い | 学生団体S.A.L. Official blog

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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。

こんにちは。お久しぶりです!広報局3年深瀬詩織です。
SALが2年生主体となってから早2ヶ月経ち、最近はスーツを着て就職活動の日々を送っています。

共に時間の流れはとても早くて、私が昨年の3月にインドに渡航してから早くも一年が経とうとしています。

インドで更新したブログにはインドに来て考えたこと、感じたことが自分の中でまとまったらブログでアップすると書いたのですが、なかなかまとまらず、かつ深く考える機会もなくここまで来てしまいました。

なので、今回のブログでは1年越しで私がインドに行って考えたことを綴ってみたいと思います。

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私がインドに行きたいと思った理由・・・

国際協力に携わる立場として自分の目で現地を見てみたかった、という思い。

そして、

インドに行ったら自分の中で何かが大きく変わる、というちょっと型にはまった発想。

実際私は自分の中で何かが大きく変わることを心の底で期待していたと思います。

とりあえず行きたいし行ってみよう。という安易な気持ちもありました。

しかし、インドに行って気付かされたのは意外にも「何かが大きく変わる」というよりは「身近なありがたさ」であったのではないか、と思っています。

家族のありがたさ。友達のありがたさ。健康のありがたさ。

本当は日頃から感謝するべきことなのに、当たり前のように当たり前の生活を送っていると忘れがちな感情。
身近だからこそ感謝することが難しい「ありがたさ」に、改めて気付くことができたのではないかと思います。


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ただそれだけではなくて・・・

もちろんインドに行って、割り切れない思いをすることはたくさんありました。

大きな空港の側ではやせ細ったおばあさんがお金を求めて手を伸ばし、車が止まれば物売りの子どもたちが、車内の私たちに買って買ってと訴えかける。
町の中の格差に愕然とし、天災の被害を受け笑顔を失った子どもにも出会いました。

これらの出来事は私の心を震わせ、なんとかしたいという気持ちに反して、その場で何もすることができない自分の不甲斐なさも感じました。



ただ、ひとつ思うのは、身近な人のありがたさを感じられない人が国際協力だなんて、おこがましいなっていうこと。

もちろん国際協力ってすごく重要なことだけど、遠くを見るあまり近くを怠ってしまうことがないように・・・・・・そういう風に私は思います。
この気持ちを忘れずに自分を戒めながら、これからも国際問題に対して貢献していきたいと思っています。