子どものころに遊んだ記憶のある黒い実について思い出していた。
なんという名前なのかよく知らないので、調べてみるが、すぐに忘れてしまうからメモとして紹介してみようと思う。
幼小のころ住んでいた家の庭の草として生えていたのがヤブランである。
建物の東側の壁に沿って植えられていて、叱られて外に出て家の周りをぐるりと歩けば、この草が生えていた。
外遊びのとき、秋に草の合間から覗く真っ黒なツヤのある実を見つけると、そばに寄ってまじまじと眺めていた。
とても美しい実だと思った。
青い実のなるジャノヒゲも美しいけれど、こちらのほうがやや大振りの丸玉で迫力があった。
そういえば、引っ越ししてからほとんど見かけない。
引っ越した後の地域では気候が合わないのか、あまり植える習慣がないのか。
またゆっくりと眺めてみたい美しい実である。