隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS | Eisai i nyxta me ta ainigmata

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つぶあんこは電気ショックで死ぬ夢を見るのか。


「隠し砦の三悪人」を観てきました。
http://www.kakushi-toride.jp/index.html
(音が出ますよ)
雨が降ってなかったら都心に出て「ミスト」を観に行ったんだけどね。

なんか前評判をチェックしてみると
あまり評判がよくないらしい。
なんでも黒沢版の原作を完全に冒涜しているんだそうな。
日本人が持っていた美徳、それが欠落しているそうな。

観てきました。
うん、娯楽としてみたら、大味だけどそこそこ良くできてるんじゃないの?

気になっていた「日本人としての美徳がぽっかり欠けている」のも
意識して観ていたのですが
要するに後半の松本潤演じる一端の庶民が
国の主たる長澤まさみ演じる雪姫との逃避行になる流れで
マツジュンが雪姫とタメ口になっちゃうって事でしょ?
「ユキ、俺と一緒に逃げよう」って台詞をいまの皇族に置き換えたら
佳子さまや眞子さまに対して同じ事を言える訳なかろうやって事で
文句が言いたいんでしょ?

原作未見だからどうなのかわからないけれど
このリメイクの時代考証とかかなりいい加減だから
本格派じゃないリメイクを目指した時代劇として考えたら
これはこれでいいんじゃないのかな。
あくまで「娯楽として見たら」という前提だけど。
阿部寛なんかはすごくイイ演技しているし
長澤まさみもアイドルな演技じゃなくちゃんと男勝りなところでは
威勢の良さを見せる演技をしている(とはいえ巨乳は見られないけど)
宮川大輔の演技はお笑いのせいか引っかかるものを感じたけれど
主題はマツジュンと長澤まさみのラブストーリーな訳だから
他の人物が主に関わる「隠し金貨」についてのいきさつが
アバウトだったりするのもなんとか許せると思えるのよ。
むしろマツジュンと長澤まさみの逃避行という流れが
「ぎりぎり」行き過ぎてないところで止まっているので
笑って観ていられるってポジティブに捉えましたと、わしは。

確かに大味な脚本だしVFXに違和感がありありだったりするのは
すごく気になる事は気になるけれど
わしはまあ、そんなに酷評する程ではない
(とはいえ誉めるところまではまるでいってないけれど)
映画なんじゃないかな、とは思いました。

「ローレライ」「日本沈没」とダメダメな映画が続いた
樋口真嗣の最新作として観たら・・・

ちょっとはマシ、な感じかな。一応楽しめたから。

でも一言だけ。
たぶん客観的な評価になると思うんだけど
初日のイイ時間帯の上映にも関わらず観客が全然入ってませんでした。
20人は入ってなかったよ。
これがこの映画の評価にイコールでつながるんじゃないかな。
わし、娯楽娯楽している映画に最近甘めな感想する事が多いから。

あと、KREVAやピエール瀧は何処で出てたんでしょ。