2015年2月1日、工藤ホークス船出を、宮崎まで見に行った。前年の秋山体制から、コーチ陣も刷新し新しい時代のホークスがどう生まれ変わるか、全国から宮崎にファンが集まった。
 
新コーチの佐藤義則氏が投手陣を集めて、自分の方針を話し始めた。『勝負できる変化球を2つもて。四球は出すな。』など、高校生でも解るような話を延々と20分位話している。中には、松坂や摂津など、沢村賞投手もいた。私は、アクビをする選手が出ないか、冷や冷やして聞いていた。
 
次は、吉井新コーチの番だ。どんな話かな?と興味を持って聞いていたら、『聞きたいことがあったら、遠慮なく聞いてください。』何と、2秒で終わった・・・
 
『最高のコーチは、教えない』彼の著書である。メジャーの経験から、彼の地では、コーチは選手が聞きにいくまで教えないという。選手は教えられたことは、直ぐ忘れてしまうが、自分で考えて身に着けたものは、ちょっとやそっとで忘れたりしない。
 
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今年、ロッテの投手陣が大化けした。佐々木・種市・小島・西野・・・・メンツは変わっていないのに、球の力がアップしている様に見える。打たれるの恐れ、コーナーに投げていた去年と比べ、自分の球を信じて、真ん中付近に思い切り、腕を振って投げている様に見える。
 
夫々の投手が、迷いなく投げればこんなにパーフォーマンスが上がるのかと、驚かされるばかりだ。
 
先日亡くなった伝説の打撃コーチ。中西太氏がこんなことを言っていた。『指導者は、選手を自分の型にはめようとしたらダメだ。選手の迷いを取ってやれば、みんな力を発揮できる。監督やコーチの仕事は、それだけだ。』
 
ホークスに、強力なライバルが出てきてしまった。。。。。