どうも、SCA河村です。
今回は、「新卒カード」と「若手の転職」というテーマでお話をします。
皆さんは「新卒カード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日本の就職市場において、新卒が圧倒的に有利であることを示す表現です。
事実、新卒でなければほとんど入ることができないような企業にも、新卒というだけでチャレンジできるケースは多く、一度切りの新卒カードをどこに切るのかは非常に重要な決断だといえます。
私は前職で新卒エージェントとして働いていたので、貴重な新卒カードを誤った方向に切ろうとしている学生さんを数多く見てきました。
そして今、転職エージェントとして、新卒カードの使い道を誤ってしまった方々と面談をしています。
所謂「ミスマッチ」というやつですが、何が原因かといえば、ご本人と会社/仕事の【性質】が噛み合っていないことがほとんどです。
性質とは「良し/悪し」ではなく「合う/合わない」のことで、つまりは「向いていない」ということです。
断言しますが、向いていない(カルチャーフィットしない)会社に入ること、向いていない仕事をすることは本当におすすめできません。
例え非常に興味が強い領域や大好きなことであってもです。
なぜかというと、そういう人は漏れなく成果が出ないからです。
ネブラスカ大学の研究によれば、あることに関して、元々得意な人と苦手な人が同じ時間をかけてトレーニングを行った結果、8倍以上の成果の差が出たそうです。
皆さんが1日8時間働くとしましょう。
苦手なことと1日8時間向き合って努力をしても、それが得意な人は1時間で同様のアウトプットをするんです。
それでも8倍頑張るというのなら止めませんが、成果が出ないと周りから求められなくなります。
周りから求められないとやりがいを失い、モチベーションもなくなります。
成長も止まるので、なおさら求められなくなります。
周りから求められないと、人は居場所を失います。
性質が合っていないだけで、全てが台無しになるんです。
しかし、逆をいえばこれは、性質が合ってさえいれば大方上手くいくということでもあります。
成果が出て、周りから求められるようになります。
周りから求められるとそれがやりがいになり、モチベーションも高まります。
成長が加速し、一層求められるようになります。
周りから求められるとそこが居場所になり、一層活躍するでしょう。
夢物語ではありません。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これが世に言う「市場価値」の高め方です。
転職面談でお話をさせて頂いていると、ポテンシャル的には凄く良いものを持っている方がたくさんいらっしゃいます。
勿体無い限りです。
ですが、新卒カードは既に失われてしまいました。
もし「自分も性質が合っていないんじゃないか?」と感じた方、「自分はこんなもんじゃない」と想う方がいらっしゃるのであれば、善は急げです。
では。
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