「ライバルはLINE」 | 営業は科学だ!  Welcome to the Science of Sales

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3K(勘、経験、気合)で語られる営業ではなく理論的に体系だった手法により、第一線のセールスのスキル向上とともに適切な部下の指導や業績管理を行い会社に貢献できる管理職、経営者の一助となる。

ネットで面白いニュースを読みました。
6月3日のYahooニュース 「競合はLINE  湖池屋の危機感」

一部を抜粋してみます。
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 「そして、今や、ライバルはLINEなんです」と江口さんは強調します。若者にとって大事なのはコミュニケーションツール、つまり、話題になっているもの、ネタにできるものです。スナック菓子にとっては、コンビニのレジ前のドーナツと同じくらい、手頃な値段のLINEスタンプは競合品になっています。
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できれば全文を読んでいただきたいのですが、注目すべきは競合相手を同じスナック製品ではなく、LINEとしたところです。

若者がお金を使うのに、昔はスナック菓子が多かったのに今はLINEのスタンプなどに代わってきているそうです。
すなわち自社がターゲットとしている購買者が同じお金があった場合に他に何に使うのかということが重要です。これがまず最初の競合となります。

10万円の商品を買っていただくためには、お客様が持っている10万円をその商品に使うのか別のことに使うのかが最初の関門です。
銀行に預ければ今は金利が0.00XXパーセントですが、昔は1%を超えることもありました。すなわち1年後には10万円は11万円になっています。貴方が進める商品を買わずに銀行に預けて確実に11万円になることをお客様が選ぶのなら、商品を買っていただけません。あるいは10万円で別のものを勝った方がお客様は儲かる、あるいは楽しいと思えば、やはり買ってはいただけません。

貴方がもし自動車のセールスマンなら、最初の関門はお客様がマイカーを持たずに公共交通機関を利用する、あるいはレンタカーを利用するなどの考えです。まずこの関門をクリア―してから、車種間の競争、すなわちトヨタなのかニッサンなのか、ベンツなのかアウディなのか、です。
実際に車のショールームに来られるお客様は車を買いたいとすでに思っているお客様が多いので、この基本を忘れていてもあまり困らないことがあります。しかし、本人は車を買うつもりでも奥様が反対をしているかもしれません。
したがってどのようなケースでもまずこの最初の競合相手が誰なのかを考えておかなくてはいけません。

「四つの不」をもう一度思い出して下さい。
これが「不要」の対策です。競合というのは「不適」だけではありません。

湖池屋、恐るべし。