大阪の公募校長を見て思うこと | 営業は科学だ!  Welcome to the Science of Sales

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関西以外ではどの程度知られているか分かりませんが、ここ2年ほど大阪での公募校長というのは色々と話題を提供してきています。
良い話はあまり聞きませんが、首をかしげるような話(3カ月で仕事を投げ出しただとか、PTAともめただとか)は結構ニュースになっています。

今回また新たに世間の耳目を賑わせています。
公募校長に採用され、現在は大阪府の教育長になっている人が教育委員に対してパワハラを行ったというものです。

ことの真偽や是非については述べませんが、パワハラを訴えられた会議の映像を見ていて感じたことがあります。
それは橋下大阪市長(前府知事)とそっくりだということです。
攻撃的な物言い、威圧的な態度、そしてすぐに「訴える」だとか「争う」といった言葉を投げるところなどです。

実は今までの公募校長で話題になった人を見ても同じような印象を受けたことが何度かあります。
公募校長は橋下さんがかなり力を入れている施策で、多様な人材を登用するという理念には反論はありません。
ただ結果として採用された人材が多様かというと、少なくとも話題になった人を見る限りでは多様とは思えません。ほとんどが「ミニ橋下」といった感じです。

そういう状態を見ると、公募制度は実はこれまでの校長が自分の言うことを聞かないので自分の言うことを聞く人間を外から入れる施策のように見えてしまいます。今回話題になった教育長は橋下さんの大学時代からの友人ということです。採用基準が適正かどうかにも疑問を持ってしまいます。
「李下に冠を正さず」という格言がありますが、疑われるようなことは避けるのが賢明な態度だと思います。

自分の言うことを聞く「イエスマン」ばかりを集めてはどうなるのでしょうか?
本人は心地よいでしょうが、組織として正しく機能するかどうかは甚だ疑問です。

以前にも管理職は自分と同じタイプだけではなく、色々なタイプの人材を育てその能力を発揮させなくてはいけないと書きました。
今あらためて強く感じています。