誤解を与えそうな言葉ですが。。。。。
一応続きがあって、「明日出来ることは今日するな! 今日しなければならないことをまずかたづけろ!」というのが全文です。
いつも忙しくして遅くまで残業もしているのに成果があがらない人がよくいます。
そういった人に私はこの言葉をかけます。
学生時代の試験前のことを思い出してみてください。
数学の試験の前日になぜか英語が気になって英語の参考書を開いてみたり、英語の試験の前日に歴史が気になって歴史の暗記を始めたりとか。
こんな経験はありませんでしたか。私は何度もありました。
心理学的に正しいかどうか知りませんが、私の経験則からいけば、目の前に期限が迫った大事なことがあるとそこから目をそらしたくなる傾向が人間にはあるように思います。
試験前日もそうですが、仕事についてもそういった感じを受けます。
私の見てきた限りではかなり多くの人が、今日しなければならない大事なことが出来ていないのに、明日でもいいことをしているようです。
ちゃんと「To Do List」などを作って活動している人でもこの傾向はありますね。
優先順位を常に念頭において活動をしないと無駄が多くなります。
優先順位を考える上で参考になるのが前回ご紹介したPERTの考え方です。
特に「前提となる活動」を明確にすることはとても重要です。前提となる活動が明確になれば、まずそれから先にこなしていきましょう。
前回も譬えにした料理でのお湯を沸かすという活動を考えてみましょう。
もしこのお湯を次の何かの調理に使うのであれば、その調理までにお湯が沸いていなくてはいけません。でも、もし食事の時に飲むお茶の為のお湯ならば急いで沸かす必要はありません。
何かの活動の前提になるかどうか構わずにまずお湯を沸かしているというのは段取りが悪いです。
仕事でもおなじことです。なんでもかんでも急いでやればいいというものではありません。優先順位を考えて活動しましょう。
仕事のコツとして、「明日出来ることも前倒しして今日の内にやっておきましょう。」などとよく言われます。
生真面目な人ほど、この言葉を真に受けて「多忙地獄」に陥るようです。
この言葉は確かに一理ありますが、「今日しなければならないことが済んでいたら」という前提条件があってのことです。
私は30代後半にようやくこのことに気付いたのですが、それ以降残業は大幅に減りましたし、成果も上がるようになりました。