ミュージシャンと覚醒剤 | 営業は科学だ!  Welcome to the Science of Sales

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ところで余談ですが。

先週末から、大物ミュージシャンの覚醒剤疑惑が世間を賑わせています。
ワイドショーなどは連日トップニュースで大きく取り上げていますね。

昔から芸能人と覚醒剤の話題は尽きることがないようです。
ただ連日のワイドショーを見ていて何か引っかかります。

昔大ヒット曲があって頂点を極めていた。その後グループを解散しヒットにも恵まれず、悩みが大きくなり覚醒剤に手を出したのではないか、とあるコメンテータ-が分析すると、司会者や別のコメンテーターが、「誰だって仕事に息詰まることがある。それだからといって、覚醒剤に手を出していい理由にはならない。」などと言って話は終わります。

確かに覚醒剤に手を出していい理由などありません。
しかし、私はその「上から目線」というか、精神力の弱い者として切って捨てるようなコメントが何となく腑に落ちません。

世の中には性善説と性悪説があります。
それと同じような感じで、私は人間というのは基本的には弱いものだと感じています。
覚醒剤にまで手を出すほど悩みを抱えて毎日苦しんでいたというのは、現実にあるのではと思います。
それを覚醒剤に手を出したのは本人の意志薄弱の一言で片づけるのがどうも、強者の理論のような気がします。
これまで順調でも今後どんな辛い事態に襲われるか誰にもわかりません。誰でもそこまで追い込まれれ可能性はあるでしょう。
そういった状況に陥った人間をどのように助けることができるのかをもっと分析してほしいなと、ワイドショーを見て思います。

巷ではいまだに、「うつ病は怠け者病」だとか「メンタルがやられるのは精神力が弱いから」といった考えがはびこっています。
しかし、個人の資質に押し付けてしまうのではなく、周りの対応についてもっともっと反省をする態度が必要なのではないでしょうか。

このような話題を耳にすると、「明日は我が身か」と思ってしまいます。

こんな私も精神力が弱いと切って捨てられてしまうのでしょうか。