セールスは何も教えなくてもできる仕事か | 営業は科学だ!  Welcome to the Science of Sales

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3K(勘、経験、気合)で語られる営業ではなく理論的に体系だった手法により、第一線のセールスのスキル向上とともに適切な部下の指導や業績管理を行い会社に貢献できる管理職、経営者の一助となる。

「セールス」という仕事に対して世の中一般の認識はどんなものでしょうか。

企業、特に技術系の企業においては「技術ができないからセールスにでもまわしておけ。」といったような人事も行われているように耳にします。それはいったいどうしてでしょうか?

少し考えてみましょう。
IT業界のエンジニアが自動車業界のエンジニアに、あるいはハウジング業界のエンジニアに転職できるでしょうか。おそらくそう簡単にはできないでしょう。
それに対してIT業界のセールスが自動車業界やハウジング業界のセールスに転職することはどうでしょうか。おそらく可能でしょう。トップセールスマンならば半年もすれば新しい分野でトップセールスマンになれるかもしれません。

このような状況を見て一部の人たちは「セールスはエンジニアと違って誰にでもすぐできる簡単な仕事だ。」とか「セールスの仕事などはわざわざ教えるほどのものはない。体で自然に覚えるものだ。」などと考えているようです。
ここには大きな間違いがあります。
業界を移っても成功するのは優秀なセールスマンであって、誰でも彼でもというわけではありません。逆に言えば優秀なセールスマンになれば、業界を越えて活躍が可能となるということです。

それではエンジニアとセールスではどこがどう違うのでしょうか。
私は「エキスパート」と「プロフェッショナル」がそのキーワードだと思っています。
「エキスパート」とは特定の分野に必要な情報や知識を持っている人、「プロフェッショナル」は広く応用のきく能力を持っている人と言えます。エンジニアはプロフェッショナルとしてのスキルはもちろん必要ですがそれ以上にエキスパートとしてのスキルが多く必要とされます。そのために分野間の移動がとても困難です。それに対してセールスはエキスパートよりもプロフェッショナルとしてのスキルが多く必要とされます。