1回だけ使った事のある地下鉄。
慣れない田舎道を爆走しなんとか駅に辿り着くも、お目当ての駅名ではないと気付く。
ホームが反対とかそういうことではなく、現在居る駅が思ってたのと違う。
当然1つ隣を示す駅名も違う。
あわてて地上に戻りあたりを見渡す。
人の流れ後少しあり、よく見ると見た事ある気がする風景だった。
多分あっちだ。
また爆走し駅前まで来ると、同じく遅刻遅刻と走って来た女の子と鉢合わせる。
その子にはすでに駅で待ってるお友達がいた。
私と走ってきた女の子は目と目が合いお互い息切れしており、ギリギリ駅についた仲間だと気付いた。
待ってるお友達の声が私にも聞こえてくる。
「発車まであと1分だよ!切符買った?」
駅について安心していた、電車に急がねば!
私達は本屋の重いガラス扉を押し開けて、書店内を進み、その奥の階段から地下に降りる。
ギリギリ私はICカードタッチで入場した。
それから。
走ってきた女の子とそのお友達と話す事になった。
(電車に乗った記憶はない…)
実は地下鉄駅に続く本屋の重いガラス扉に、書店員さんが描いたのであろうポップが貼られていたのだ。
《幽☆遊☆白書全巻イラストカード封入‼》
と、幽助が頭にプー乗せて霊丸ポーズしてる。
白い紙に黒ペンと、髪に少し緑で影を付けたイラスト。
「欲しいんだよね〜」とお友達。
わかります。
「全巻持ってるんだけどね〜」
わかります。
本屋内を確認したら、イラストカード入りは完売!!
しかし私はこの本屋、1回目使った時に見つけて買っていたのです!
漫画は家だけど、イラストカードだけ今鞄にたまたま持ってる事を思い出して取り出す。
名刺サイズの白い厚紙に黒ペンだけで幽助とプーと蔵馬、が、…………ネームでももっとしっかり描くことない?みたいな、崩したサインみたいな。
そんなイラストでした。
見せてあげようか悩んだ…。
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イラストカードの絵柄先に見れたらきっと完売してなかったと思うごめん