イスラエル大使館というところ | junとさらくのブログ

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 以前、防衛省の資料室に人間魚雷・回天関係の資料を調べに行ったことがある。防衛省といえばあの市ヶ谷にそびえ立つ巨大なビルと正門を思い浮かべるが、資料室はその裏側の防衛研究所の中にあるので正門から入ったわけではない。

 

 なるべくその近くに泊まれるところはないかとネットで探したら、千代田区の日本テレビに近いところに見つけることができた。そこに2泊したが街中で防衛省にも近いので便利だった。

 

 ホテルに着いた時、まわりにやけに警官が多いなと思った。朝になって道路を見るとあいかわらず警官が多い。しかも機動隊のようである。何の警備をしているのか気になり、ネットで探ってみるとイスラエル大使館だった。本通りから曲がって入り、さらにもう一度曲がらないと行きつけない目立たない場所にあった。

 

 大使館というものは、大使が居住し仕事をする場所だろう。千代田区であるから便利なことこの上ないし、目立たない場所にあり警備もしやすい。それにしても機動隊があれほどいないといけないのだろうかと思ったことを思い出す。

 

 昨日、そこに軽自動車が突っ込んだという映像を見た。右翼の男が運転していたとのことで、黒くはあったが街宣車ではなく軽だったこと、右翼がイスラエル大使館に、という二つの意外性があった。

 

 先月7日のハマスの奇襲攻撃、そしてガザの病院破壊、制圧。イスラエルはミサイル攻撃は精密に行われて、まわりに被害はあまり与えないと主張している。しかし映像を見ると、高層ビルに囲まれた道路にある車を狙ったかのようにビルの間を落ちて来たミサイルが、ものすごい勢いで爆発してまわりのビルが崩れる、窓には洗濯物が干してあったりカーテンがヒラヒラしながら一斉に崩れ落ちていく。

 

 マスコミも今回は慎重で、○○はこう主張する、~としている、などという表現を使い断定を避けている。映像も信用できず、これらの武器は○○で見つかったとしています、という表現にしたりする。

 

 以前はイスラエルやアメリカの広報が発表されるのが圧倒的に早く、ハマスやパレスチナ側は遅れがちで広報の面でもイスラエルの一人勝ちだった。ところがネット時代になり、たいしたインフラはなくとも映像を即送れるし、ほとんど素人でも中継までできるようになった。

 

 こうなると通信全体の遮断をするしかなくなり、その面ではまだイスラエル、アメリカが勝っているようだ。

 

 ハマス側の一部が流した総延長500キロのトンネル説、話半分としても250キロ、イスラエル軍は思っていたようには見つけられないでいるようだ。シファ病院に入って来るイスラエル軍は銃撃戦をしていたというが、混乱の中で同士撃ちしていたこともありえる。どこから撃たれるかわからないという恐怖の中での進入だから、やたら発砲する。

 

 ハマスを一人残らず殺すと言っているが、毎日攻撃で敵をつくり出しているのだからそれは無理だ。日本軍が中国や満州に攻め込み、善政をして土地を耕してやった、中国軍は殲滅すると言っていた。ところが抵抗は止まず、ますます盛んになって、軍が引き上げると日本人開拓者たちへの襲撃が始まった。

 

 稀に個人的に中国人に助けられた日本人もいたが多勢に無勢、殲滅されたのは日本だった。ハマスにもイスラエルにも言えること、それは奢るもの久しからず、だ。