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対戦前は4位のVファーレン長崎vs12位の東京、と順位で書けば差が大きそうだが、実力の差はそう大きいとは思えなかった。
2月の今期開幕戦がこの東京とのホームでの対戦で、かなり苦戦したうえでのドローだった。東京の前線からの素早いプレスに翻弄されて思うような展開ができなかった。
残念ながら今回も同じような展開となった。おまけに、ブラジル籍のGKマテウスや鹿島からレンタルで移籍したばかりのFW染野が先発し、パワーアップしていた。
こういうタイプのチームとの対戦を見ていると、Vファーレンの選手たちの動きがスローに見えて仕方ない。とくにゲーム開始直後はアタッキングサードまで入り込まれることが多い。ボールを奪っても、すぐに取り返されることが多くて攻撃ができず、相手のボール回しを見ているだけになる。
しかし、相手に得点させずに徐々に自分たちのペースに持ち込んでいく。おそらく相手が疲れて来ることや、スピードへの慣れもあるのだろう。
今回はVファがペナルティエリアまで入り込んで、あわやというシーンはいくつかあったものの決められなかった。そんなうちにゴール前の混戦から、染野のスキをついたヘディングで決められ、それが決勝点となった。
植中もがんばり惜しいシュートもあったが、染野に比べると決定機に弱い。本人にも焦りがあるだろうが、次の試合では決めて波に乗るようにしてほしい。
前半37分、GK富澤が右サイドへ飛び出してガラ空きになったゴールに入りシュートを防いだ江川のプレーは見事だった。逆に言うと、ヴェルディの得点力の無さが出たシーンだった。
後半20分、新しく入ったクレイソンら4人を一斉に入れ替えて逆転をねらったカリーレ監督、たしかに活性化はしたが得点できなかった。まだ来日したばかりのクレイソンはこれから調子を上げるだろう。
久々出場のクリスティアーノ、ペナルティエリアまでドリブルで持ち込んでキックすると、相手に当たってゴールするかと思われたがマテウスに止められた。
運も悪く、12ゲームぶりの敗戦となった。気持ちを入れ替えて、13日のナイターでは琉球とのいい試合を見せてほしい。