愛猫のぽっちゃんは生まれて18年と半年が経った。

たぶん。

生まれてすぐを拾ってきたので、誕生日はわからないけど、多分それくらい。


ここ1年ほど、体調は万全とは言えない。

下痢したり吐いたりすることが多くなった。

一時は色も細くなって、厳しい夏の暑さを越せないんじゃないかと思ったが、食欲が戻って、よく食べるようになった。


そんなぽっちゃんであるが、数ヶ月前から、背中の毛がフェルト状に固まるようになってきた。

一つできた時、なんだろう?と思って洗ってみたのだけど全く取れず。

どうしていいかわからないうちに、一つが二つになり、やがて背中中鎧のようにゴワゴワになった。


流石に放置はやばいと思って、ネットで検索してみると、毛繕いする能力が落ちてしまっているのが原因なのだと書いてあった。

お医者さんやトリマーへ行って取ってもらうといいと。


いや、それ、うちのぽっちゃんの大嫌いなやつだし。


でも、放置するのも良くない。


私は思い切って、鋏を入れてみることにした。

私のそばに来てのんびりしているところを、そうっと。

切り取れるところは切ってみた。

切りにくいところは、せめて動きやすく、と、フェルト状の毛玉にに縦に鋏を入れてみたり。

そうこうしているうちに、完全に固まってないフェルト状毛玉のほぐし方を習得した。


私、すごい。

で、

・・・ちょっとはまる。


当のぽっちゃんは、触られること自体があまり好きではないので、ジッとしてくれる時間は少ない。

何日かかけて、やっと元のツヤツヤ黒猫に戻った。

一部ハゲっぽくなってるけど・・・・。


しかしこれで終わりではない。


毛繕いができない状態であるということを念頭に、毎日代わりに私が毛繕いをして差し上げなければならない。

毛玉になりそうな部分も、すぐにわかるようになったのだが、ぽっちゃんはなかなかほぐすところまではさせてくれない。

毛をほぐされるのは好きじゃないらしい。

それでもわずかずつ、毎日気になった毛玉の赤ちゃん部分をほぐしていく。

これが結構面白いので、毎日の楽しみにもなってきた。

時々、えーかげんにせーや、と引っかかれるけど・・・・。


ぽっちゃんが18を超えてから、ぽっちゃんとの関わり方がどんどん変わっていく。


 

 


さいごのさいごまで

ぽっちゃんが幸せでいられますように。