ぽっちゃん(愛猫)は、風呂場が好きだ。

正確には、風呂場の中で水を飲むのが好きだ。


水に濡れるのが嫌いな猫なのに、お風呂のお湯を飲みにくる猫さんたちがいらっしゃるというが、うちのももれなくその一員。


まだ戸建てに住んでいた頃は、洗面器を二つ用意していた。

なぜなら、わたしが顔を洗おうと洗面器に水を張って洗い始めると、横からその水を飲もうとするので、わざわざもう一つ買ったわけであるが、洗面器二つ並べて同じように水を張っていても、必ずわたしが手を入れた方の水しか飲まなかった。


これは、すごい信頼だなあ✨


と感動する反面、いやいや、そっちの綺麗な水の方が体にいいのでそっちを飲んでくれよと思うわけであるが、どんなに頑張ってもわたしが手を入れて顔を洗う水しか飲まないので、ある時から諦めて、もう彼女の好きにしていただくようになった。


今はもう、洗面器一個しか置けないくらい狭い風呂場なんだけれど、ぽっちゃんのために洗面器に水を張って風呂に入る。


風呂に入ると言っても私はシャワーしか浴びないなわけで。


ぽっちゃんは必ず3回、風呂場に出たり入ったりを繰り返すので、寒くない季節は風呂場のドアは閉めることはない。

この寒い季節でも最初はドアを開けていた。

最初の頃はぽっちゃんが入ったら出て行くまで、私もじいっと待っていたのだけれど、ひとしきり水のみを堪能したぽっちゃんは、今度はその場にじいっと座り込むことを始めるようになった。


え?

お尻濡れるの、いいの??


・・・どうも、いいらしい。


わたしはといえば、服着てるわけでもないので寒くて仕方なく、最初の頃はぽっちゃんがでていくまでじっと待っていたのだけど、ついぞぽっちゃんにかからないように隅っこで縮まってシャワー浴びるようになったら、やっと察して出て行くようになってくれた。

そして彼女が出ていったら慌ててドアを閉めるのである。


そうすると、私がシャワーを浴びている最中、途中から風呂場のドアの外で「開けろや!」と彼女は喚いているんだけど、この季節はもう体を洗い始めたら終わるまで寒くて開けられないので我慢していただく。

そうして終わってドアを開けたら、待ってましたとばかりに入ってくる。


いや、どんだけ好きなんですか。

風呂場の水が。


肉球を濡らさずに水を飲めるようにと、風呂場の入り口に水を置いているにも関わらず、がっつり肉球を濡らしながら中まで水を飲みに入ってくるほど、風呂場の中で水を飲むのが好きらしい。


まあ、これもぽっちゃん元気な証拠。


ぽっちゃんが風呂場に来ないと、逆に心配。

あと、寂しいw