お子No.1.5と過ごした3ヶ月間の話ですにっこり

いわゆる流産の内容になりますので

その話はちょっと…という方は

お戻りいただければと思います




前回↓




最終月経日に間違いはないことを告げると

ドクターは1週間後に来るようにと指示

私は診察室から退室しました



1週間後

胎嚢が大きくなって

心拍が確認できれば

何事もなかったように妊娠継続できる


自分で流産の可能性を考えていたくせに

やっぱり

希望は捨てきれませんでした




その日の夜のこと


どうだったニコニコ


そう聞く夫に

心拍が確認できなかったので来週も受診する

次回心拍が確認できなければ難しいと報告


大丈夫でしょにっこり

と、あくまで前向きは夫に


どうだろう、わかんない凝視

私は否定も肯定もしませんでした



期待した時と

万が一の時の落差が大きければ

受けるショックも大きくなる


お互いのために予防線を張っていました




こんな時は仕事が多忙だと助かります

あっという間に1週間が経過し

ドクターの診察を受けました



胎嚢は多少大きくなっていたものの

心拍は確認できず


ここで初めての

ドクターから稽留流産の可能性を示唆されました



現在9週に近い8週目

この段階で心拍確認ができないと

流産になる可能性が高い


来週もう一度確認して

心拍が確認できなければ確定する

それまでに変化があったら受診してほしい



この段階でも吐き気、嘔吐の症状はあり

出血などの異常もありませんでした


帰宅した夫には

状況は厳しいことを伝えました

そっか、と静かに受け入れていたように思います




1週間後

その日は仕事を早退して病院へ

雨が降っていたので足早に向かいました


ほぼ10週に近い9週

胎嚢の大きさは先週から変化なし

心拍は確認できず

 


稽留流産の診断でした



日帰り手術は病院の都合もあって5日後

仕事の調整をしなくては、と考えながら

会計を終えて病院を出ました




病院を出たら雨が上がっていて

帰路に着こうと顔を上げると

ビルの合間に二重の虹が出ていました


歩く人たちがスマホで写真を撮るくらい

夕陽を背にはっきりと見えました



綺麗でした



いま、この子は空に上がっていったなにっこり



ストンと、自然にそんな気持ちがして

腑に落ちたというか

悲しいというより肩の力が抜けたというか



さわやかできれいな

一瞬だけど

あざやかなお別れ




写真は撮りませんでした


記憶にだけ残るように

信号待ちの間だけ

しっかりと目に焼き付けて


青信号になったら  

さようなら


立ち止まらずに家に帰りました




その日の夜、吐き気と嘔吐が消え

少量の出血が始まりました



幸いにも手術の次の日は祝日

連休シーズンでした


日帰りとはいえ麻酔を使う手術

可能であればそのまま連休に入りたい

現状と、その旨を上司に相談して

快く有給処理していただきました




日帰り手術が終わったら

そのまま実家に帰って3日間は休んでほしい

お子No.1は自分が見るから大丈夫にっこり


夫からのありがたい申し出に

甘えることにしました


義母も心配しており

絶対に休んだ方が良い物申す

と、念を押されたそうです




ありがたい周囲の配慮の中

手術を明日に控えた夜


出血量が増えてきて

生理痛のような痛みが強くなり




身体的にも、お別れが始まりました




すみません

もう一回だけ続きます↓