今回は妊娠悪阻について綴りたいと思いますにっこり



つわりと妊娠悪阻に明確な境界線はないなど
著者によって多少の表現の差がありましたが
診療ガイドラインその他も参考にまとめてみました

詳しい説明が必要だと思うところもありますが
専門的で文字数も多くなりますし
私が今回書きたいことではないので
本当に簡易的な内容であることをご了承ください


《つわり》

★妊娠5〜8週に始まり、12~16週頃に自然に治まる

妊娠時の生理的な症状

★妊婦の50~80%が経験

★症状としては吐き気、不快感、嘔吐など



《妊娠悪阻》

★つわり症状が悪化して、栄養や水分を口から摂取できないことで脱水、栄養代謝障害などに至る状態

★診断基準は経口摂取不能、5%以上の体重減少、

尿中ケトン体の陽性(+2以上で入院を勧める


*糖分が摂取できない場合、身体にある脂肪などが分解されてエネルギーとして活用され、そのときに生成されるのがケトン体です

尿中ケトン体は栄養代謝障害の指標になります



《妊娠悪阻の合併症》

★経口摂取不能から起こされるビタミンB1欠乏症のウェルニッケ脳症(意識障害、運動失調など)と、その50%以上でコルサコフ症候群と呼ばれる後遺症(逆行性健忘、記銘力低下、作話が特徴)に至る

★母体保護のためやむを得ず人工中絶を選択する、また胎児や母体を救命できないケースもある





お子No.1の記録にもあるように
私は5週頃〜出産直前まで吐き気に苦しみました


こんな感じです↓


お子No.2、3の妊娠時も同様の症状でしたが
病名として妊娠悪阻を診断されたのはNo.1、2です


お子No.1→体重減少は約10%、尿中ケトン体+2〜3

     入院と自宅療養あり

お子No.2→体重減少は約10%、尿中ケトン体+2

     入院をすすめられたが自宅療養を選択

お子No.3→体重減少は約5%

     尿中ケトン体の測定や休職なし



妊娠悪阻に進行する割合は全妊婦の0.5%と

するものが多かったです


どちらにせよ割合的には多数ではないと思います


一概には言えませんが、アメブロのハッシュタグ

登録数数を見てもその傾向はありそうです

(記事作成時点での各登録数は、つわり約13万件、妊娠悪阻は約3000件、妊娠悪阻で入院は約500件)




周囲の反応は妊娠初期だと

「つわり重いね」「入院までいくと大変だね」

そして妊娠中期になると

「まだ吐いてるの?」「自分はなかったけど」

妊娠後期だと

「え?」「本当に?」



入院中の輸液は血管痛とテープかぶれがひどく

早く点滴を抜いてほしくて

吐きながら食べて飲んで、また吐いて

捨てにも行けず溜まっていた食品の空ゴミを見て

研修医を引き連れたドクターは笑って言いました「これだけ食べていれば大丈夫でしょ」



その時の体験が嫌で2回目は入院を断り

最初は2週間の診断書をもらいましたが改善せず

追加でまた2週間の診断書を依頼したとき

外来のドクターは呆れた感じで言いました

「つわりはなくならないからね、自分がどこかで

割り切らないと」




私、反論しませんでした



どちらのドクターも男性でしたし

周囲の女性陣も、自分の経験から話しているだけ




でも

嘘じゃないんです

思い込みとかじゃないんです

本当に気持ち悪いんです

毎日吐きながら必死で出勤しているんです

特別な配慮なんて希望しませんから




だから

症状があって苦しいことを否定しないでください




私のマタニティライフは気持ち悪くて辛かった

嬉しさや喜びはあったと思う、でも記憶にない




それだけです




今回の内容は妊娠悪阻の体験のまとめであり
自分のための振り返りです

私は4回の妊娠を経て
3回の出産を経験することが出来ました
本当にありがたいことだと心底思います


妊娠出産は過酷です


妊娠出産は1つとして同じものはないと言われますが、いつどの段階においても『他人の芝生は青い』


なぜ自分が
なぜあの人は
どうして
なんで
こんなはずじゃなかったのに


色々な立場の人が見る可能性がある場所に
あえて自分の体験を綴るのは気が引けました

私の体験を『青く』見る人もいるだろうし
そのことで嫌な思いをさせると考えたからです


けれど
私にとっては地獄のトツキトオカでした


妊娠出産に関わるすべての体験は
本人以外には解らない辛さを含んでいて
周囲の理解は得られにくいのが現状です


つわりがひどくてつらい思いをしている人は
『たかがつわり』と思わず受診してください

つわりの症状で苦しんでいる人が周囲にいたら
『たかがつわり』と思わないであげてください



2023年12月、妊娠悪阻にGDF15というホルモンが
関わるという論文が発表されました
著者は自身の妊娠悪阻や流産の経験をきっかけに
研究に取り組んだとのことです


今後、つわりや妊娠悪阻に苦しんだり
それを原因に出産を諦めるという選択が
産婦人科の現場からなくなることを願います



それぞれの続きです↓