「あの時はけいこに助けられた」
母のことを名前で呼ぶ長女に
昨日、そんなことを言われました
職場での講習を自宅で受けていたのですが
「つばさモデル」と呼ばれる
いじめが原因で自死した子の問題についての講習です
再発防止のために教職員や職員全員が
講習を受けました
岩手県内の事件です
新谷翼くんという男の子が
部活のいじめが原因で
平成30年7月に自宅で亡くなりました
執拗ないじめを親が知って
学校に訴えたけど
学校側は先生に聞き取るも
「やってない」の言葉を受けて
顧問から外すなどの対処をせず
そんなことをなん度も繰り返すなかで
翼くんは絶望したようです
大人がみんなで殺したようなもんだ
そんな話を仕事から帰宅した長女と話してたら
「あの時はけいこに助けられた」と冒頭のセリフ
「えーなんだっけ?」
「私もいじめられてた時期があって」
「そうだったねー」
「クラスにすごいいじめっ子がいて
ターゲットを順番に変えてすごいいじめてて
私がターゲットになったときに
朝、学校に行くと椅子に画鋲が敷き詰められてたり」
「うん、あったよねー」
「あのとき、けいちゃんが
嫌ならいつでも帰ってきていいよって言ったんだよ
そっか、いつでも家に帰っていいんだ
って思ったから
むしろ気楽に学校に行けた」
と言われました
実際に学校で嫌なことがあって
そのまま帰宅したこともあったようです
「不登校にもならずに済んだのは
いつでも帰っていいって安心したから」
いまになって知りました
私も高校時代
よく途中で帰宅してましたw
いやなら逃げていい
もっと自由に考えていい
いま私は、学校で働いていますが
授業中なのに図書室にいたり
廊下にいたりする子がいる
それでもいい
学校に来てるだけでも頑張ってると思う
入学以来、一度も来れてない子もいるとか
ほかの生き方を選択してもいいと思う
長女が私に助けられたという話は
もうひとつあって
長いのでまた次にでも
「やられたら倍返し」という信念の
気が強い娘だけど
それだけ生きてくるのが大変だったんだと思う
「それくらいの意思がないと
生きていけないよ!」だって
なんにせよ
これまで生きてくれてることに
感謝しています
たまに私のストレスの話を
聞いてくれて、わかってくれる
私も助けられています