真っ白のキャンパスに一つの線が入った

それは些細な歪み、涙さえ流れぬ心の亀裂

誰も存在しない心、孤独が支配する視界

振り向けば何もない、色さえもが棄てられた無の世界

気がつけば孤独に押し潰され、眼の輝きが消え去った

細く、何かもわからないしがらみの線は彼を殺した

先の羨望を捨て、虚の世界に足を踏み入れた

それは愚かなる行為、されど灰燼に帰した彼の心の憧憬は無を求めた

絶望も悦びも、何もが消えた過去へと







自らの足跡を振り返れ、それが愚か極まる事であれど
たゆたう霊魂の御灯を道標に 黒で塗潰された世界へと
未来を観るな、過去さえも、しがらみの薔薇の蔓が這い慟哭
運命を悟れ、終わる事無き黒の世界に行く事を
運命に飲まれ、冷める事無き永遠の悪夢へと続く発狂の世界へ

運命を受け入れろ、さもなくば運命を拒め
それは己の道標と為らん

織成す紡は黒の世界に落ちる一つの管
掴め、さもなくば堕ちよ