ひょんな事から

「坂東玉三郎 新春お年玉公演」の

チケットを頂いた。


場所は大阪松竹座




大阪は長女が就職して4年ほどいたので

何度も行っていたのですが

長女の生活していた場所が新大阪付近で

南の難波辺りには馴染みがなく

道頓堀も1〜2度ふらついたくらい。

こんなレトロな劇場があるなんて。


その昔は道頓堀には角座、中座など

有名な芝居小屋がたくさんあったとか。


大阪松竹座はその中では歴史も浅く

今回は開場100周年の記念とか。

それでも100年、戦火を潜り抜け

内部はリニューアルを繰り返し

まだ現役の劇場として稼働しているのは

なんとも嬉しい限りです。


我が名古屋は情けなくも、数々の劇場は

閉鎖、閉館となり、益々文化不毛の地。




玉三郎さんも齢70をオーバーされて

いつ舞台を降りられても不思議はありません。

でも今回久しぶりに生の玉三郎さんを拝見し

その美しい佇まいはいっそう艶を増し

歌舞伎界の女形の頂点は揺るぎないと

確信しました。


若い頃からたくさん舞台を拝見した私。

芝居だけでなく舞踊も大好き💕でした。

地唄舞の地味な踊りも、道成寺などの

華やかな踊りも全てが玉三郎の世界で

何度も観たくなります。


このお年玉公演も

口上 女方の魅力

地唄 黒髪

「天守物語」より

 (舞台のほんの一部を再現)

地唄 由縁の月


まー、どれも素晴らしかった‼️

見惚れました。



この地味で艶やかやな姿。

お喋りはあまりお得意ではないように

お見受けしましたが、訥々とお話になる

内容は女方としての基本的な動作とか

自分の生い立ちとか、ファンとしては

楽しい事柄でした。

地唄 黒髪はかなり昔拝見した記憶があり

「鐘が岬」「雪」と共にお気に入りです。


圧巻だったのは天守物語。

これこそお年玉でした。

白鷺城の主冨姫を玉三郎さんは長年演じられ

この度そのお役を中村七之助さんが

年末の歌舞伎座で演じられる事はニュースで

見聞きしていました。

玉三郎さんもその舞台に猪苗代から来る

妹分の亀姫役で出られたとか。

七之助さんとは親子ほど年が違うのに 

玉三郎さんのお可愛らしさは何でしょう!

その亀姫を生で演じられ、冨姫のパートを

スクリーンを使い玉三郎さんが演じられる。

まさに二役。

贅沢なものを見せていただきました。 


これだけでも大阪まで行った甲斐がありました。

それに場所が難波だったので、前から乗りたかった近鉄特急火の鳥に乗れたのも嬉しい事。


帰りを急がないので、大阪をぶらぶらしようか

京都で1人ご飯を楽しもうかと外に出たら

雪が降りそうな寒さ。

婆は一目散に帰宅しましたとさ。

あー、😩ほんとに歳とったわ。

寒いと遊ぶ元気もなくなります。