東の空に浮かぶ満月🌕
中秋の名月
旧暦8月15日に出る月
「十五夜」「芋名月」とも呼ばれている。
子供の頃はお婆ちゃんが、縁側に長机をだして
ススキとお月見団子と里芋を供えていたのを
微かに覚えている。
私の生家は料亭だったので、店と母屋をつなく
小さな庭があり、その庭に面して仏間兼祖母の部屋があり、縁側には立派な沓脱石があった。
紫陽花とか躑躅とか山茶花とか、季節の花が植えられていた。
お月様はその小さな庭の小さな空に、ぽっかり出ていたのだろうか?
お団子ばかりに気を取られていた私は
たぶん月など見てはいなかった。
祖母からお月見団子は盗み食いするものだと
教えられ、弟とこっそり人がいなくなった隙に
お団子を取りに行ったものだった。
今調べたらやはり「お月見どろぼう」と言う
風習があり、お月様にお供えしたものはお月様が
食べたとされ縁起が良く、盗んだものを食べると
健康と幸福が訪れるとされていたようだ。
なぜ盗み食いなのかと言うと、子供はお月様の使いで、お供えした団子がたくさん盗まれたら
お月様がたくさん食べてくださった事になり
その年の豊作が期待されるらしい。
昨夜はお月見団子は買い忘れたが、1人ベランダでぼんやり月見をした。
いい時間だなぁと思う。
まさに月光値千金。
