真面目に硬派な社会派映画だった。

 

現政権に正面切って物申す的な・・・・・。

 

もりかけ問題や首相御用達記者によるレイプもみ消し事件など

 

結論がうやむやで闇に消え去るのかと思われてることを

 

内閣情報調査室(内調)という実際にある政府機関を、権力側のシンボルとし

 

それに立ち向かう女性記者と若き外務官僚を闘わせるストーリー。

 

映画の結末はちょっと切ない展開であったけれど

 

「自分だったら」と考えさせるものでした。

 

原作は望月衣朔子さんと言う東京新聞の記者。

 

映画の中でも実名で前文科省次官の前川喜平さんたちとテレビ討論を

 

されてる場面などがあり、虚構世界にリアルを感じさせる要因となっていました。

 

ヒロインが韓国の女優さんシム・ウンギョン。

 

いい女優さんだと思いました。少し日本語がたどたどしく感じられるところもありましたが

 

松坂桃李さんを向こうに回しての熱演だと。

 

あと高級官僚の黒幕田中哲司さん、凄味がありました。

 

内調による情報操作で、ツイッターに拡散されていく誤情報に背筋が凍る思いでした。

 

最近でも某タレントのブログに悪質な書き込みをした50代主婦が起訴され

 

「なんでそんなことをしたか」との問いにネットにある某タレントの中傷記事を信じて

 

「皆が言ってるから」と自分の行為を正当化していたのを思い出します。

 

我が家の長女は大学で情報処理の勉強をかじってたせいか

 

昔から私に「ネットの記事を信じないで」と事あるごとに言っています。

 

3,11の震災直後に「電力会社からのお願い」なる

 

怪しげな如何にも正しいことをしましょう的文章が来た時、

 

友人の一人は正義感からたくさんのチェーンメールを拡散しました。

 

いち早く娘からそんな事実はないと聞かされていた私は

 

その友人に注意を促したらすごい剣幕で

 

「だって○○さんと言う信用できる人から来たメールなのよ!それに電力を節約することは

 

悪いことじゃないでしょ」とブチ切れられました。

 

電力を節約することが問題じゃなくて、誤情報を調べもせずに拡散するほうが

 

問題であることをいやというほど感じた私でした。

 

一介の主婦なんて、こんなに簡単に情報操作されるんですよ。

 

結構賢い友人だっただけに間違った情報による正義感は怖いと思いました。

 

 

このところ世の中は気持ちの悪い忖度が蔓延り、先日の参議院選挙中でも

 

首相の演説中にヤジを飛ばした一般市民(?)がその場から排斥されるなんてことがありました。

 

開票日には「吉本興業お家騒動」がテレビを席巻して・・・・・。

 

「これもあれも内調の仕業か」と隠居婆さんはクーラーの利いた部屋でソファに寝ころび

 

惰眠を貪るのでありました。