年末年始を慌ただしく過ごしているうちに、松が明けちゃいました。

 
90歳を今月16日に迎える老母が
年末に自宅で転倒し、年明けに
入院となりバタバタの日々でした。
 
頑張って独り暮しをしていた母ですが、とうとうドクターストップがかかり退院したらどこか施設のお世話になることになりました。
 
最後まで自宅で過ごしたいと望んでたいた母ですが、身体がどうにも思うように動かせなくなり、身体介護をしてもらわないと日常生活がおくれない現状では仕方ありません。
 
年を取ると言うことは、不自由な他人の世話に慣れること…のようなニュアンスの話をDr.北山修が何かに書いていらしたのですが、ほんまにソノトオリと今更ながら思います。
 
そんなドタバタの中ですが、中国茶の初釜に行ってきました。
 
 
私も初めて行く場所で
仲良しの友人が昔住んでいた家の近くと言うだけの認識でした。
 
 
 
この初釜に母が結婚するときに持ってきたお軸をお貸しする事になり、
そのご縁で参加させて頂きました。
 
 
 
母のお茶の師匠であった吉田僥文宗匠のお筆によるもので、75年程前のお軸が日の目を見ることが出来ました。
 
 



 
当日のお茶は雲南省のプーアル茶、福建省のラプサンスーチョン(中国の紅茶)広東省の烏龍茶。
 
お茶の起源から遣唐使であった最澄や栄西によって日本に伝わった話やら、英国のアフタヌーンティーの元は中国茶と共に頂く飲茶である話など興味深いお話をたくさん聞かせて頂きました。
 
帰ってまだ家にいた母に写真を見せながら、昔のお茶の話やお点前の袱紗さばきやらをさせたら、とても楽しそうでした。
 
娘時代の母が一番楽しかった時間の片鱗がそこにあったのだと、袱紗を持つ母の老いた手を眺める私でした。