最新刊
- 伯爵と妖精 愛しき人へ十二夜の祈りを (コバルト文庫) (伯爵と妖精シリーズ)/谷 瑞恵
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読了しました
今回は短編集でしたが、表題作が書き下ろしで掲載されていて
次回本編に繋がる伏線も見えたような・・・・・
エドガーの過去がこんな形であきらかになってくるとは思いませんでした。
「伯爵と妖精」は題名や挿絵がもろに少女趣味なので敬遠される方もいらっしゃると思いますが
19世紀末のイギリスが丁寧に描かれている作品だと思います。
貴族の暮らしと庶民の生活、スコットランドの田舎の風景、妖精の世界。
当時の人が妖精とどのような距離感で関わっていたのかが興味深く読むことが出来ます。
日本ならさしずめ「河童」とか「座敷童子」とかでしょうか?
大人になったら忘れてしまう世界がそこにありました。
山岸涼子様の「妖精王」もシェイクスピアの「真夏の世の夢」も同じ世界ですよね。
迷信や伝承とうまく折り合いをつけ共存していく、生活の知恵?
ともかく本編が待ち遠しいです