その昔、つかこうへい様は「ストリッパー物語」を上演されたとき
「俺くらいの演出家になると、おんな脱がせなくてもストリップぐらいできる!!」と
豪語され・・・見事に実践されました。
弱冠二十歳そこそこの、ぱっと見た感じ地味で美人とは言いがたい根岸季衣を起用し
彼女の挑むような目線の強さと、大胆でしなやかな踊りで観るものを圧倒したのです。
昨日の舞台で観た黒木メイサはその伝説の舞台を彷彿とさせてくれました
根岸以降のつかヒロインは、清純な透明感をもったかわいらしい女優さんが多く起用されて
いたように思うのです。
富田靖子、牧瀬里穂、石田ひかり、内田有紀、広末涼子、石原さとみ。
こうして列挙するだけでも、色気と言うより笑顔の輝くかわいらしい人ばかり。
黒木メイサも輝くばかりの笑顔の人ではありますが・・・・・ちょっと違う
強さがあるのです。それもしなやかな強さが。
「女心男心ひとつ救えず、なぜ国家が救えます?!」
神林美智子全共闘委員長のこの台詞がメイサの口から漏れたとき
時代は過去にタイムスリップするのです。
神林美智子は思想のため、40万全共闘同士のため、男に身を任せます。
でも彼女は汚れない。犯し難い神聖さが、母性を回帰させる慈悲が
彼女のうちから後光のように溢れて男たちを包みます。
昨日ブログで、メイサに少し色気が足りないと書いたら
「いや、じゅうぶん色っぽい」と言うご意見いただきました
嬉しかったです!こんな反応があるから書いていて楽しい(*゜▽゜ノノ゛☆
メイサ確かに色っぽいです・・・・が・・・・上手く言えませんが幼いのかと思います。
こちらが歳を取りすぎたのかもしれません
かつて全盛期の山口百恵はメイサとほぼ同年ながら、こぼれるほどの色香がありました。
あの時は私も若かった(T_T)
若い頃色っぽいなぁと思った女優さんは、ほとんど外国の人でしたね。
セクシーと言うのでしょうか・・・・・「男と女」のアヌーク・エーメ。
「昼顔」のカトリーヌ・ドヌーブ、「卒業」のアン・バンクロフト。
他にもシャーロット・ランブリング、ナタリー・ドロン、マリアンヌ・フェイスフルetcetc
最近はキーラ・ナイトレイかな?
煙草をくわえた横顔が気だるい感じの人が好きです
あとは目線の強い人どうしても惹かれますね。
黒木メイサ・・・・・・楽しみな女優さんです。上手く育って欲しい。