偶然本屋で「サイボーグ009」のコンプリートコレクション・ゴールドを手にして


思わず衝動買いひらめき電球してしまいました(*v.v)。


小学生の頃から石ノ森章太郎様はいろんなところで読んでいます。


特に009は従兄の家に遊びに言った折など、部屋に座り込んで読みふけったものです。


主人公、島村ジョー(フルネームしりませんでした)が大好きでラブラブ


フランソワーズ(003)になりたかったなぁ(*^.^*)


しかし内容はといえば・・・・・すっかり忘れてました(-。-;)


「幻魔大戦」はまだうろ覚えでも辛うじて覚えてるんだけど・・・・・・絶対零度とかね。


このコンプリートコレクション・ゴールドはどうやら完結編みたいで


石ノ森章太郎様は草稿を残し未完のままご逝去されたのですね(ノ_-。)


ご子息の小野寺丈様が遺稿を元に、小説として完結されるみたいです。


完結編は「天使編」と「神々との闘い編」で始まっていました。


「天使編」では人類を創り出した造物主が収穫にきて、人類のできの悪さに


初めからやり直す・・・なんてことで僻地から実験的に人類を消していくと言うオソロシサ。


009たちはそれに気づき、その破壊的な造物主(神?)に立ち向かう・・・・ところで終わってます。


作中で語られているこんな台詞がありました。



「神」という言葉はわれわれが勝手につけた名前だ。

彼らはわれわれをつくった。

だから、生かすも殺すも彼らの自由なのだ。

われわれ人間が動物を飼い、それを殺して食用に利用しているように・・・・。


この言葉に仲間の一人がこう言います。


俺たちはただ黙って、彼らのなすがままになってなきゃならないのか!

「滅びよ!」と言われたら滅びてしまえばいいのか!

俺達の、人類の築いてきた歴史はどうなる?

指先ひとつで殺されるのはイヤだ!

俺達人間には・・・意思ってもんがある。生きる権利もある!


そして、009ジョーは言います。


戦うべきだと思う!

いや・・戦うと言う言葉は不適当かもしれない。

戦うなどと言う前にわれわれは存在しなくなるかも知れないのだから・・・。

そうだ・・・レジスタンス・・・・抵抗だ!

彼ら・・・「神々」に抵抗することによって知らせるのだ。

人間は生きたいのだと・・・・。

悪い育ち方をしているのなら、自分の意思で改良したいのだと。

人類のすべてが悪い種ではないと・・・。



第六章冒頭に


万物に生きる意思あり、生きる権利あり、死を選ぶ自由あり


と作者は書いています。


「天使編」は六章でサイボーグたちに新たな力をつけ、造物主と戦う決意をしたところで終わっています。


このあと長い中断の末1970年に再開されたのが「神々との闘い編」なのです。


どうも休載している間に作者の考えが揺らいだのか、世界情勢が大きく変化したせいなのか


「神々との闘い編」はほとんど台詞らしい台詞がなく、古代遺跡の絵やキャラクターの


心理描写を表すような絵ばかりで構成されていて・・・・・よく理解できません(-。-;)


小説で完結編を読みたいかと言えば・・・・・・・???


私的にはこの漫画に限って・・・・未完でいいのではないか?・・・・と思います。


それは、構想があまりにも大きすぎて・・・・・物語の終結がどんな形でも不満が残る気がするから。


この作者の初期の作品で、ファンタジーワールド「ジュン」と言う台詞の全くない漫画がありました。


中学生の頃だったか・・・・COMって雑誌に不定期でのってたかな?


あこがれました!かっこよくて!!絵だけで見せる漫画ですもの。


思春期だから観念的だったのでしょうね。


いまは・・・・・かったるくて・・・・・読めません。


追憶の彼方の009でしたショック!


蛇足ですが・・・・・・石ノ森様の「さるとびエッちゃん」好きだったなぁ。


サイボーグ009[GOLD編] (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)/石ノ森 章太郎
¥840
Amazon.co.jp

さるとびエッちゃん (1) (双葉文庫―名作シリーズ)/石ノ森 章太郎
¥600
Amazon.co.jp