文庫本3巻「ポーの一族」読了しました。


う~ん、やっぱり深いなぁ(+_+)


連載時と違い、年代ごとにストーリーが並んでいたので読みやすかった。


千年の孤独って名前の焼酎があるけど、バンパネラは「千年の孤独」そのものです。


年を取らないので、ひとつの場所に留まって過ごせない。


鏡に映るフリ、脈のあるふり、食べるフリ、人間じゃないのに人間のフリするのって大変あせる


何より人と深く関わらないように生きていかなくちゃならないなんて、淋しいよね。


若い頃思ったことがある。


一人でいるときより、大勢の中にいるときのほうが強く孤独を感じると。


自分はどうもこの集団とは考えている事が異質なんだと気がついた時。


共同幻想とはよく出来た言葉で、埋められない孤独を抱えたもの同士が寄り添うための言い訳?


だから逸れない様に、わからなくてもわかったフリをする。共感するフリをする。


そしてより孤独は深くなる。負のスパイラルだね。


年を重ねた今、私の中の孤独はどう変化したのか?


たぶん、どこかにあるんだろうけど・・・・・・見ないフリしてやり過ごす。


これが処世術なんだね。もう純粋じゃないのよ、あ・た・し。


だって、どんな形ででも人と関わって生きていたいから。


永遠の命なんて、いらない。