大竹しのぶの「ピアフ」を観劇してきました。
昨夏に京都南座での「華岡青洲の妻」を
足の痛みと猛暑で断念したので、彼女の舞台を
観るのは初めてでした。
いや〜噂に違わぬ怪物ですね❗️
あの小さな身体から発せられるオーラ。
七色の声。
熱演なんだけど、それを感じせない自然体。
憑依型と言われる彼女は少女から老婆まで
貴婦人から娼婦まで、瞬時に演じ分ける。
その昔美輪明宏さんのリサイタルを見たとき
歌いながら幼い少女から老婆に変わって行く姿を
圧巻だなぁと見惚れたのを思い出しました。
エディットピアフを知ったのは中学生の頃。
母が宝塚、特に越路吹雪の大ファンだったので
当時中日劇場に何度か連れて行ってもらいました。
今思えば私を連れて行く事が厄介な父への免罪符
だったかも知れません。
越路吹雪さんはシャンソンを中心に歌われるので
「愛の讃歌」は言うまでもなく「バラ色の人生」
「ミロール」「パダムパダム」などピアフの歌が
溢れていました。
「愛の讃歌」の歌詞も岩谷時子さんの訳詞が
巷では広まっていたように思います。
あなたの燃える手で あたしを抱きしめて
ただ2人だけで生きていたいの。
ところが昨今歌われる歌詞は原詩に忠実な
空が落ちてきても 大地が崩れてしまっても
構わないわ あなたが愛してくれるなら
世界がどうなったとしても
この歌詞で「愛の讃歌」を聞いたのは
美輪明宏さんが初めてでした。
ピアフの生涯を思えば後者の方がしっくりします。
大竹しのぶさんは歌も上手い❗️
歌さえ演じているように感じました。
あとピアフの親友を梅沢昌代さんが演じられ
どこかで見た人だなぁと調べてみたら
シスカンパニーの舞台役者さんでした。
テレビでもチョイチョイお目にかかってました。
私と同い年。
上手い女優さんで大竹しのぶさんとの掛け合いは
最高でした。あのような女優さんが出ていると
舞台がキュッと締まりますね。
以前高畑淳子さんにもそれを感じました。
今回男優さんも沢山出演されていましたが
老婆ゆえか見分けがつかないハンサムばかりで
突出した俳優さんにはお目にかかりませんでした。
エディットピアフは47歳と言う若さで
この世を去ったのを知りました。
薬物とお酒が命取りになったようですが
激しく短い女の一生。
名優大竹しのぶによって再現される
エディットピアフの生涯は見応えありました。
最後のカーテンコール5回は伊達じゃない。
ほぼスタンディングオベーションの客席でした。


