【五節供】重陽(ちょうよう)の節供 | 大阪市内 初心者さん向けの生け花&プリザ教室 ~さくや~

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天王寺・上本町で初心者さん向けの生け花(未生流)、色彩心理を使ったプリザ、また、玉造では、センセーションカラーセラピーやセラピスト養成、プリザの講座をしています。


生活の中に季節や暦、香りと色の力を取り入れましょう。



こんにちは。
大阪市内「いけばな(未生流)&プリザ教室」おがわです。

9月のお休み日

阿倍野(天王寺)教室
9月29日(金)9月30日(土)



よろしくお願いします。

重陽(ちょうよう)の節供


 

本日、9月9日は「重陽(ちょうよう)の節供」です。
(旧暦では今年は10月23日)

「9」が重なるおめでたい日です。

(2017年の記事を加筆修正しています)



1年間を通して大きな節目となる
五節供(ごせっく)のラストを
飾るのが「重陽(ちょうよう)の節供」です。



永遠の若さと長寿を願った
菊のお祭りです。




五節供の中で、すたれた感があるのは
「重陽の節供」かもしれません。
「重陽=ちょうよう」という
読み方もわかりにくいですよね。



「重陽(ちょうよう)」というのは
中国で縁起の良い陽数(奇数)が
ひとケタの陽数(奇数)の中で
1番おおきい数字が9です。
その9が重なるのが9月9日。
「おめでたい日」とされていたのです。




この日は「グミの実」などを
身につけて丘に登り、
仲間と菊酒をくみかわし
お互いの長寿と無病息災を願いました。



↓  京都の法輪寺での重陽の節会で
  授与される「茱萸(ぐみ)袋」





日本には奈良時代に伝えられて
「菊花の宴」として宮中で
行われたのが始まりです。



平安時代から江戸の頃まで
宮中や武家社会では
一大イベントでした。



平安の宮中では
菊酒を飲んで(菊杯に菊の花弁を浮かべる)
長寿を願ったそうです。



食用菊(エディブルフラワー)で
お酒の中に菊の花びらを
1~2枚浮かばせて
菊酒をいただいてみたいものです。






重陽の前日には、菊花に綿をきせて
夜露で湿らせた「菊のきせ綿」で
顔や身体をふく風習もあったそうです。




若さが保たれると
宮中の女性に人気!!
(どの時代も若くありたいという
女性の願いは変わらないものですね)
菊の香りでアロマ効果も
あったのでしょう。


↓  食用菊



菊には薬効もあります。
生薬では、菊花 キッカと
表記されています。
血行不良には菊が良いとされています。



また、着物の模様にも
よく使われました。
菊の模様で魔を祓うと
考えたのでしょう。





現代では、菊というと
仏前の花のようなイメージで
キライと言われる方も
多いのですが、
菊は皇室の紋章でもあり
古くから親しみのある花です。





未生流では、三種の菊を使って
五行の五色を置花器にいけます。



体に白菊、
用に黄菊、
留に赤菊をいけます。

葉は、青を表し、
水は黒を表します。
これで五色になります。




↓生徒さんの作品





重陽の花にも五行の色が
でてきます。





暦は季節のふしめや
移ろいを教えてくれます。
1年中、同じ生活の繰り返しでは
心も身体も疲れきってしまいます。



「今日は◯◯の日だ」
気がつくことは
生活にめりはりがついて
リズムが生まれます。

「こういう日だからこうしよう」
平凡な日で終わるのが
特別な日に変わるのです。






新暦と旧暦の2回、
楽しんでも良いですね。



今年は、酷暑のせいで
菊が高騰しています。
高すぎる場合は、旧暦で
お稽古をしてもいいかも
しれません。


あなたの工夫で「重陽の節供」を
楽しんで下さいね。
「菊」からパワーをもらいましょう!


教室のご案内(講習料など)

最後までご覧になっていただき
ありがとうございました。
今日も素敵な1日を
お過ごしください。

(未生流のお稽古日)
近鉄文化サロン上本町(月1もしくは月2回)
第1・3火曜日 13:30~16:30
電話06-6775-3545(代)

近鉄文化サロン阿倍野(月4回)
(~花と色と香りに親しんで~)
金曜日(16:00~21:00)
土曜日(13:00~20:00)
06-6625-1771(代)

玉造教室
水曜日・木曜日(月1~3回予約制)
(いけばな6回完結コースあり)
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