とある夜。リビングでスマホの画面を睨み付けるみたいな顔をして拳を握りしめてる雅紀の姿が……マジ怖えぇあせる



「……櫻井くんがニノにひとめぼれってなんだよっ(むかっ’◇’むかっ)ブツブツ………絶っ対!スタッフの中にしょーちゃん狙ってるヤツいるむかっ



ブツブツと独り言みたいに言ってるけど、全部聞こえてるからな汗

ちょっと立て続けに同じ局で俺絡みの演出過多があったもんだから、雅紀くんは御機嫌ナナメの模様キョロキョロ

俺とニノのドラマが同時期にあるから、そこはどうしても視聴率狙いで推されるって……分かってても雅紀には不愉快らしい。



「そもそも!しょーちゃんが可愛いのを全面に押し出しすぎ!それと!! しょーちゃんがニノにひとめぼれするわけないじゃんむかっリーダーがガチギレしても俺知らないよ!」



うん。俺うんぬんはともかく、ニノが絡むと兄さん怖いからそこは同感ですニヤリ



「雅紀くんの不機嫌は、よーく分かった。君の言い分はその通りだ」
「でしょ!しょーちゃんは俺の……」
「でもな?雅紀。俺としてもBABA抜きの時の松潤との絡みは過剰と判断してるぞ?」
「へ?」



………松潤は握手くらいに動こうとしたのを、雅紀がそれを無視してガチハグして肩組んでたのは、過剰です。

俺の言葉に雅紀はキョトンとしたのに、すぐニヤリとして手にしてたスマホをソファーに放り投げた。そして素早く俺を捕獲して耳元で囁いた。



「ヒロミさんに俺とBBQしてるってアピールするくらい、しょーちゃんは俺の事が好きなんだもんね。松潤にジェラったんだ♡」
「るせぇ///」



別に……そういう訳じゃ……///



「しょーちゃんの口から俺の名前出る率、意外と高いもんね」
「……雅紀だって俺の名前よく出すじゃん」
「そりゃあそうだよ。しょーちゃんは俺のアピールだし♡」
「ウグッ///……だからレコメンの中で、普段テレビでニュース流してスマホでバスケ見てるって言ったのは、俺がテレビのニュースチェックしてる横に雅紀が居るって遠回しに匂わせたのかよ?」
「そ♡」



不機嫌は何処へやら、御機嫌な顔して雅紀は俺をぎゅうぎゅうとゆらゆらと腕の中に捕まえてて。

……逃げようとしない俺も俺だけど。

そのまま雅紀はごく自然に、当たり前のように俺を寝室に連れ去って……



こんな感じで、今日も夜が更けてゆく星