カフェの屋上が、とんでもなく過保護仕様になっている事に若干引き気味の雅紀。
でも潤と会話していると、何やら潤だけが過保護という訳ではなさそうで………
「これだけの準備とか設置って大変じゃない?屋上全部覆ったりするのも潤だけじゃ無理でしょ?それにそのスポットクーラーって業務用じゃないの?」
「流石に俺だけで準備するのは無理。これに関してはスポンサーというかパトロンというか……全面協力してもらってる」
「なにそれ?誰?」
「うーん…実はさ………(笑)」
明らかに素人の仕事ではない本格的な仕事の数々に雅紀が潤を問いただすと、潤が衝撃のウラ話を教えてくれました。
「最初はいつものメンツで以前の状態で遊ばせてたんだ。翔込みで」
「え?翔くん?」
「そこで翔にポロッと暑さが厳しいしこのままだと子供達が熱中症になりそうだって言ったら、アイツがサラッと知り合いに掛け合ってみるって」
「んんん?」
潤の言葉に、雅紀が首を傾げています。
「『兄ちゃんや剛さんがそういうの詳しそうだから聞いてみる』って。最初は俺も どういう事か分からなかったんだけど、そこからの展開もスゴくてさ

」
潤の目が少し遠くを見るかの様に空を見上げ、言葉を続けます。
「翔の周囲に居る人達ってのは………只者じゃないんだって思った。翔に話した次の日に雅紀と剛さん?が来て屋上の状態確認してたんだ」
「え"?剛さんって……あのデザイナーの?!そっか雅紀くんが働いてるんだっけ……」
「なんかいつもショーのステージを自分でデザインして発注するからとか言ってて、そのツテで業者に頼んでみるってさ……」
「ENDRECHERI のショーって大掛かりだもんね

」
「それだけでもビビるのに、いつの間にか何でか分からないけど、気が付いたらそこに岡田さん混じっててさ……」
「え"

岡田さんっておーちゃんの知り合いの?」
「そう。業者に指示したりスポットクーラー運んできたり動いてて

」
潤と雅紀は、何ともいえない顔をして互いの顔を見ています。
「『可愛い可愛いふたりが熱中症にでもなったら大変だから自分も一枚噛む』って岡田さんが

」
「え?その可愛いふたりって翔くんと緋色くんの事なの?」
「費用は全部岡田さんが持つってこっちには一切請求来てないよ

」
どうやら本当の過保護は翔の周囲に居る人々のようですねw
「ま、琥珀も翡翠も萌葱も楽しく遊んでるしこれはこれで良しとするかって結論に至ったわけ」
「翔くん………溺愛されてるねぇ〜(笑)」
これが屋上過保護案件の詳細なのでした。