翔と雅紀が計画した合同家族旅行を翌日に控えて。

翔(若い翔)が念の為にスケジュールの確認しておこうとカフェで雅紀と会話中……



「今回は飛行機移動?」若翔
「新幹線でも良いけど、やっぱ効率的に移動したいよね。ホテルへは空港から専用の送迎車が来てくれるよ」雅紀
「そういえば……緋色とこういう長距離の旅行するのって初めてかも」若翔
「うちはしょーちゃんの仕事絡みだけど、翡翠と一緒に行楽地のホテルにお泊まりしたことあってさ。露天風呂サイコーだったキラキラ雅紀
「なんか緋色より俺の方が楽しみにしてんだよなぁ~チュー若翔
「クウッ~(*>◇<) 音譜いっぱい楽しもうね!翔くんっグッド!雅紀



翔(若い翔)がポロっと言った言葉で雅紀のテンションが上がっているようです(笑)

キャッキャと盛り上がっていたのですが、ふと雅紀が思い出したように翔(若い翔)に言いました。



「そういえばさ?緋色くんと翡翠にイルカさんと一緒に泳げるって動画見せたらさ?なんか急に『るーたん』とか『りゅーたん』って言い出して。イルカさんの名前かな?」雅紀
「……あ"…前に水族館連れて行った時もシロイルカと仲良くなって名前呼んでたな」若翔
「動画にはイルカさんの名前は表示されてなかったんだけどね……」雅紀
「………ま、緋色と翡翠ならあるんじゃね?その時もシロイルカに向かって『ベルたん』とか言ってたし」若翔



翔(若い翔)は深く疑問に感じず笑っていますが雅紀は不思議そうな顔です。

そんな雅紀の様子をチラリと見つつ、翔(若い翔)は、わらわらと団子状態で遊んでいる緋色達に視線を向けると声をかけました。



「緋色~?『るーたん』とか『りゅーたん』って誰の事?」若翔
「んとね?ひいくんのぬいしゃん『るーたん』なの♪すいくんのぬいしゃん『りゅーたん』よ?」緋色
「……え"?ぬいぐるみ?あ!水族館で当てた超デカのやつ?」若翔
「あい♡『るーたん』べうたんの おとももち いるかしゃんなの♪」緋色
「んと『りゅーたん』ね?おっき いるかしゃんだから おっきくなりゅと『りゅー』なのね?おなまえ『りゅーたん』なのチョキ翡翠
「待て待て待て……汗若翔



翔(若い翔)は緋色と翡翠の言葉に軽く頭を抱えて一旦停止をかけました。

どうやら緋色と翡翠は、以前水族館に連れて行ってもらった際にくじ引きでGETした特大ぬいぐるみに名前をつけてたみたいです。

シロイルカ(ベルーガ)のお友達だから『るーたん』と名付けた緋色。

そして翡翠は、大きなイルカさんがもっと大きくなると竜になるから『りゅーたん』と名付けた様です。



「……翡翠?イルカさんはデカくなってもイルカさんだろ?」若翔
「うりゅ?おっき いるかしゃん りゅー なれるよ?すいくん えほん みた(*’◇’)?」翡翠
「どんな絵本だ???」若翔
「んとね?いるかしゃんのだいぼーけんおねがいひいくん すいくんとみたよ?」緋色



翔(若い翔)にはさっぱり理解出来なかったのですが、実は翡翠がまだまだ赤ちゃんの頃にお空の上で読んでいた絵本にそういうお話があったみたいなのです。

それを覚えていた翡翠がそう言っても、共感してくれるのは今のところ緋色だけです。



「るーたん♪」緋色
「りゅーたん♡」翡翠




御機嫌にぬいぐるみさんの名前を連呼する緋色と翡翠を、翔(若い翔)が苦笑して見ていますがとても優しい顔です。



「とりあえず……デカぬいぐるみはお留守番だかんな?せめてくまさんだけにしとけ?」若翔
「「あーいパー」」緋色翡翠
「あ"ー、出来ればくまさんもお留守番にして欲しいなぁ~汗あの時大変だったもんね汗雅紀
「くまりゅ おとも よ?」緋色
「くまきき いしょ♡」翡翠



雅紀の願いは2人に聞き入れてもらえるのでしょうか?(笑)






楽しい旅行は、もうすぐですキラキラ