ここは、CAFE クレッセント。もっぱら保育園ですが(笑)

今日も子供達は元気いっぱいですヒヨコ




「んと……もーくん?」
「だぁ♪」
「にのちゃ ね?あいっパー
「ぶぅ♪だぁだ♪♪」



1人座りが出来るようになって、萌葱がベビーチェアにちょこんと座るその横で緋色が何やらお絵描きしています。



「もえたんのぱぱ?ひいくんしゅごいねキラキラ
「だぶぅ♪だキラキラ



緋色の手元をのぞきこんでいる翡翠は何やら感心していますが、萌葱もご機嫌です。




「もーちゃ?こーちゃもおえかき♪」
「んっ♪だぁ♡」



琥珀も一緒にお絵描きしているのを見て萌葱が更にご機嫌になっています。

さて、大人達の様子はどうでしょう?



「相変わらず……意思の疎通が出来てそうな感じだな(笑)」
「萌葱が緋色に指示してるっぽいw」若翔
「でさ?萌葱くんは琥珀くんにラブビーム出してるよねラブラブ雅紀
「……赤ん坊なのに早熟過ぎデス汗和也



温かく子供達を見守っているようですね。

若干仕事そっちのけな気もしますが、大人達も楽しそうに会話を続けていると、いつの間にか緋色がぴょこっと和也の座る席にやって来ました。

和也が不思議そうに緋色に声をかけると、緋色は満面の笑みで何かを差し出してきました。



「おや?どうかしましたか?緋色くん」
「んと、にのちゃ おたんじょぉおめめと♡」



和也が受け取ったのは、緋色が描いた似顔絵の画用紙でした。

真ん中に和也。その周りには赤や黄色や青、紫やピンクなどでカラフルな花がたくさん描かれています。



「もーくんが にのちゃおめめと♪だって」



緋色は、にっこにこで和也にそう言います。

和也はビックリして萌葱のほうへ視線を向けると、萌葱がキャッキャして両手を振っていました。



「萌葱が…ワタシに?」
「あいっ♪ひいくんに にのちゃおめめと♪してって」
「……ありがとう緋色くん。萌葱も」
「もーくん にのちゃ だいすきなのよ♪」
「…………」
「おっきくなるまでまっててねって♪」
「…………」



緋色からの言葉に、和也は胸がいっぱいになったのか言葉に詰まり涙目です。

それをそばで聞いている面々ももらい泣き状態です。



「萌葱くんってばスゴいね~ (T◇T) 」雅紀
「萌葱は二宮さんの事、本当に大好きってことなんだな」若翔
「……でも何で緋色は萌葱の言うことが分かってんだ?」
「緋色だからじゃね?」若翔
「それで納得する翔が凄いわ汗



大人達がウルウルワイワイしていると、続々と和也に画用紙が。



「すいくんもかいたよー♪」
「こーちゃも♪」
「みんな……ありがとう」



画用紙を受け取り、和也はそれを手にして萌葱の座るベビーチェアへ歩み寄りました。



「萌葱……ありがとう」
「だぁ♡んっぱっぱ♡」
「?!」



和也はベビーチェアから萌葱を抱き上げて抱っこすると、萌葱が嬉しそうにパタパタしています。そして何やら『パパ』と言おうとしています。



「ふふふ。凄いバースデープレゼント貰いましたね」
「んぱっ♪」

「後で智に自慢しますかね(笑)」





…………年下の長兄。

体は赤ん坊だけど精神年齢は少しだけ上。

萌葱は和也のことをとても大好きなのです。