~今はまだ淡き輝きを放つ光がいずれ大きな輝きと変わる……

今、星が動いた。

それは新たな旅路の始まり。

そして…私達の旅の終わり ~






(翔)



俺がまだ子供の頃、両親が借家じゃなく自分の家を持つのだと張り切って新興住宅地に家を買った。

次々と新しい家が建っていくのを見てるのもワクワクしたし、俺は幼いながらもそこでの暮らしに期待と希望を感じてた。

こういう場所に引っ越してくるのはやっぱり家族連れが多くて、自分と同じくらいの子供が居るのを見つけると、俺は嬉しくなって片っ端から声をかけまくった。



「おれ、さくらいしょう!いっしょにあそぼうぜ」
「うん!あそぼ!ぼくはあいばまさき!」



いきなり声をかけた俺を見て、一瞬キョトンとした顔をしたけどすぐにとびきりの笑顔を見せてくれた……それが俺と雅紀の始まりだった。