ここは翔(若い翔)の働く店のあるショッピングモール。

何やら鳴き声が……



「ガォ~恐竜くん
「……しょーちゃあせるかいじうしゃんあせるあせる
「緋色?恐竜さんだよw」
「うぅ~あせるこわぁぃ~(T^T)」
「う~ん、緋色は動くデカイのは苦手なのかな汗喜ぶかと思ったんだけど汗



今日は環境保護を訴えるイベントが行われているようで、翔(若い翔)が緋色をそこに連れて来たのです。

絶滅を逃れた恐竜、ユタラプトルの「フランキー」が人類へ向けて地球温暖化が進む危険性を警告しています。

翔(若い翔)の同僚からたまには緋色を連れてこいとリクエストされたのもあって、一緒に出勤してきて休憩時間にイベントを見に来たのですが、どうやら緋色は半べそです(笑)

すると、少し離れた場所から聞き覚えのある声が聞こえてきました。



「ぱぱぱぱ♪きょおりゅーしゃんいるよ!がお~♡」
「あはは(笑)翡翠ってこういうの好きだと思ったんだグッド!



ふと翔(若い翔)が視線を向けると、そこにはスーツ姿の雅紀とお気に入り怪獣のツナギを着てぴょんぴょん跳ねてる翡翠の姿が。



「え"?雅紀さん?!翡翠?!何でっ?」
「あ!やっぱり翔くん居たね。会場がここだから会えるかなって思ってたてへぺろ
「すいくん?」
「ひいくんだ♡」



翔(若い翔)の足にくっついて半べその緋色を見つけた翡翠が、ぱたぱたと緋色に駆け寄ってムギュッと抱き付きました。

そんな姿を眺めつつ、雅紀が翔(若い翔)と話を続けます。



「このイベントね?しょーちゃんの…一応俺も所属してるけど、うちの会社も協賛してて翡翠が喜びそうだから連れてきたんだ」
「そうなの?……雅紀さんのスーツ姿って新鮮だね///」
「あー、翔くんと会う時ってスーツじゃないもんね……何照れてるの?」
「……別に///」



翔(若い翔)は、自分の恋人とよく似た雅紀のスーツ姿に少し雅紀(若い雅紀)を思い出しているようです(笑)



「ちょっとこれ見てよ(笑)しょーちゃんが打ち合わせの時に送ってくれた写真。これ見たら翡翠が喜んじゃって」
「うわぁ……恐竜も手懐ける翔さんw」








「とーしゃ きょおりゅーしゃんとおともだちなのキラキラ
「……しょしゃんのおともだち?」
「ひいくん?きょおりゅーしゃんこわくないのよ?」
「………う。こわくない?」
「だいじょぶ♪」



緋色は翡翠にそう言われて、恐る恐る翡翠にくっつきながらも恐竜に目を向けています。



「緋色くん?後でしょーちゃんが恐竜さんと写真撮っても良いよって言ってくれたから翡翠と一緒に撮らない?」
「……しょーちゃも いしょ?」
「うん。翔くん良いよね?」
「じゃあ俺も緋色と一緒に写る」
「……ひいくん おしゃしんする」



半べそだった緋色ですが、翔(若い翔)や翡翠や雅紀の言葉に機嫌を直してコクリと頷きました。



「決まり~グッド!じゃあこっちおいで」
「「あいっパー」」
「……翡翠と一緒なら怖いものなしだよな、緋色w」



翔(若い翔)と雅紀に手を引かれ、ピョコピョコご機嫌な緋色と翡翠は恐竜さんとの写真撮影へ向かうのでしたカメラ