ここは、CAFE クレッセント。通称、カフェ保育園(笑)

今日も元気な可愛らしい声が響きます……



「ぴよぴよぴよこ あきがしゅき~」
「ぶろぅに なちに くりがしゅき~」
「ほかほかおいも おいちーよ♪」
「だぁ♪」



ぴよこさんの歌、秋バージョン大合唱(笑)

おやつを待っている間も、みんなゴキゲンなのです。

お揃いのぴよこさんTシャツを着ている緋色、翡翠、琥珀の3人はボックス席に座りながらその場でパタパタと可愛いダンスを披露して、萌葱は座った和也に抱っこされて手足をパタパタさせています。



「はーい、お待たせ」
「にぃに♡あーがと♪」
「ぱぁぱ♡おやちゅ~♪」
「……ん?ぱぁぱ、ですか?」
「ぱぁぱ♡」



涼介がテーブルにおやつを準備するのを嬉しそうに待ちわびる緋色達ですが、琥珀がご機嫌に涼介を「ぱぁぱ」と呼ぶので和也が少し不思議そうです。



「あの、琥珀く…琥珀は、潤くんの戸籍に入る事になったから。だから琥珀く…琥珀、僕の事をパパって呼んでくれてるんです」



涼介が和也に事情を説明しますが、何だか涼介は琥珀が自分の家族になった事にまだ慣れていないようです。『ぱぁぱ』と呼ばれる事にくすぐったそうにして、呼び捨てで琥珀を呼ぶことが言い慣れていません。

そんな涼介の様子をクスクス笑って見ていた和也は、琥珀に質問をしました。



「琥珀くん?涼介くんが『ぱぁぱ』なら潤くんは?」
「『だだ♡』」



琥珀は元気いっぱいにそうお返事してくれました。

それを聞いた和也の手が、笑いを堪えているのか萌葱を抱っこしながらも少しプルプル震えています。



「『だだ』……潤くんが『だだ』…クククッ」
「何笑ってんだよカズ。ダディのダダだよ。悪いか?」



カウンターに居る潤がムッとしたように口を挟み、和也は余計に笑い出しました。



ん"ま"ぁ!」
「おっとっと。笑ってないで食べさせろ、ですか?(笑)」
「だぁ!」



すでに緋色達がおやつを食べているのに、萌葱は自分では食べられないので和也に抗議して食べさせろと言っています(笑)

ちゃんと萌葱用に離乳食のカボチャペーストを用意してくれている潤。

本当にここは至れり尽くせりなカフェ保育園です(笑)

萌葱もぴよこさんスタイを着けているので、ある意味みんなとお揃い。

ぴよこさん人気恐るべしです(笑)



「おいちー♡」
「ん~ま♪」



みんなそれぞれに美味しそうにおやつを食べて嬉しそう。和也に食べさせてもらいながら、萌葱も満足げにモグモグしています。



「緋色くん達見てると和みますよね」
「4人で揃ってると、特に癒しかもしれませんね」
「あー、琥珀!こぼしてるあせるそれにほっぺたまでついてるし汗
「えへ♡ぱぁぱ?んーーー」
「もぉ(笑)はい、ごしごしね?」



琥珀がうまく食べられずこぼしてしまい、そのうえ口のまわりにべったりくっつけてるのを涼介に指摘され、琥珀は拭いてと言わんばかりに顔を涼介に向けてきます。

涼介は琥珀の顔を拭いてあげ、苦笑してますが何だか幸せそうにも見えます。



「良いぱぁぱですね?琥珀」
「あい♡」
「あの、二宮さん……恥ずかしいです///」
「ひいくん、ごしごしね?」
「うりゅ?」



和也にからかわれる涼介の向かい側では、緋色が琥珀以上にべったり口のまわりにくっつけてるのを翡翠が拭いてあげているのでした(笑)





………カフェは今日も平和です天使