私はいまの年齢になるまで、多くの人にご馳走になってきた。ご馳走といっても、食べるものではない。言葉のご馳走だ。

例えば淀川長治という映画評論家がいた。
彼は「私には他人はいないよ」と、初対面の人にいっていた。この意味は「みんな身内だ」というものだが、この一言で、みんなが淀川のファンになっていった。

これは誰の言葉か、わかっていないので、私が勝手に使っているのだが、若い人に「私からきみに、人生で最高のプレゼントをしよう」というのだ。これにはプレゼントされる若者は、間違いなく喜ぶだろう。

そのプレゼントとは「チャンス!」という言葉だ。これぞ!という後輩が出たとき、私はこの言葉をプレゼントし、実際に具体的なチャンスを与えて上げるのだが、不思議なことに、このチャンスを与えられた後輩は、成功していく。

このように多くの人は、言葉のご馳走によって成功していくものなのだ。いや、人は言葉によって生き、言葉によって死ぬかもしれない。私はあるとき、新聞に掲載されていた一言で、「若返り」を人生の目標にしたことがある。

「顔のしわより心のしわを怖れよ」というものだが、これは言葉の大ご馳走だった。これによって、93歳の現役まで、若さを保つことができたような気がする。

「男は年上、女は年下の異性とつき合おう」これは、私がつくった言葉のご馳走だが、私の多くの経験からつくったものだ。

こうしていくと、男は同性だけでなく、異性からも人生の渡り方を学べるし、同様に女性は、若い男性とつき合うことで、自分が上の立場から教えていかなければならないことを悟るだろう。

男の年齢が上で、女性が下、という常識的なカップルとなると、新しい考え方、生き方の知恵が出ることは少ないだろう。

このように自分にぴったりの「言葉のご馳走」をさがしていくと、男女ともレベルが一格上がるのではあるまいか?


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