『ざんねんないきもの事典』という珍しい題名の本が100万部を超えている。「ダチョウの脳みそは目玉より小さい」そうだが、実際ダチョウの記憶力はかなり悪いとか。ウシは毎日2リットルボトル90本分のよだれを出しているそうな。もっともそれは酸性の食べものをアルカリ性のよだれで、中和させているのだという。

ざんねんといっても、存在そのものの全否定ではなく、一生懸命生きているのに、どこかユーモラスさを漂わせているいきもののクローズアップといっていいだろう。ざんねんないきものといえば、ネット上では政治家を挙げているが、そのいきものは、それこそざんねんだが、この小冊子に入っていない。

政治家はともかくとして、私たち一般人も少々ざんねんな生き方をしているようだ。「バクはおしりを水につけないとうんこが出ない」そうだが、もしこれが人間にもできたら、便秘症がなくなるのに、ざんねんなことだ。また「ザリガニは食べ物で体の色が変わる」という。これは少しもざんねんではない。

人間がこうなったら、中国野菜を食べたら赤くなったり、危険な添加物を食べたら顔が青くなれるのに。つくづくザリガニでないのがざんねんだ!

また、ざんねんないきものそっくりの人間もいる。「マンボウの99.99%は、おとなになれない」そうだが、人間もまったく同じだ。若干%は下がるかもしれないが、それでも私たちの周りには、おとなになれない人間がうようよしている。次作は『ざんねんないきもの事典=人間篇=』をぜひ出してほしい(笑)。
 

 

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