先週の金曜日(9月30日)は、中谷彰宏さんの1000冊突破を祝って、東京八重洲口近くの「ビジョンセンター東京」で、記念対談を行なった。驚いたことに数百名入る会場が、ぎっしり超満員の盛況だった。

 

その模様はすでにフェイスブックに、さまざま掲載されているが、中谷さんのサービスもすごかった。多くの講師は話が終わったら、さっと引き上げるタイプがほとんどだが、中谷さんは希望する女性群の1人ひとりと写真を撮り、握手を交わしていた。これはできそうで、なかなかできることではない。

 

1000冊書けといったら書ける人はいるだろうが、それを出版できるかといえば、まずムリだ。出版社のほうで「売れない」と逃げ出すからだ。中谷さんには大阪人らしいサービス精神が備わっており、それが長い間に、固定ファンとなって、長期にわたる読者となっている。これは私も学ばなければならない点だ。

 

ただそれよりも前に、中谷さんには豊かな常識、教養が備わっており、それがどの本にも散りばめられているので、倦きないのだ。私も長年、多くの一流作家とつき合ってきただけに、教養の豊かさこそ多くの本を書ける源泉だと知っている。

 

一時的に売れる著者は多いが、そのほとんどは10冊も書いたら、あとがつづかない。話題が繰り返しになってしまうのだ。教養や知識の浅さばかりが目に立ってしまう。あわてて勉強しても、それは知性とはつながらないので、一流出版社からは出してもらえない。

 

私が中谷さんに感心するのは、若い頃によく勉強してきたな、という点だ。樹木でいうと枝が太いのではなく、幹が太い。一番下の枝が太くても、しばらくすると上のほうの枝が細くなってしまうのだ。教養という水を、根にやってないからだ。その点、幹が太い人は、根元がしっかりしているので、安心できる。

 

私はそういう「人物の見方」をしているが、実は先輩からの受け売りだ。受け売りにしても、私自身を助けてくれている観察法といえるだろう。

 

 

▼早稲田運命学研究会

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▼櫻井秀勲の

 「きみは小説が書ける! 書けるまで鍛え上げる実践教室」

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