面白いデータがある。広告最大手の電通が1978年、いまから38年前に調査した「これから流通するもの」という10項目だ。(1)能力開発 (2)教育開発 (3)実務図書 (4)経済図書 (5)個人や心 (6)健康 (7)語学 (8)未知の海外関係 (9)資格 (10)老後と趣味

 

よく見ると、現在でも、まったく同じだと思わないだろうか? ここが重要なポイントなのだが、社会的に大きな傾向というのは、10年や20年では絶対崩れないものなのだ。その証拠に、「平和」への欲求は、何十年、何百年たっても絶対崩れない。

 

実はここからわざと外したのだが、あと2つ(1)各種流行情報を掲載した各種週刊誌 (2)推理小説――がある。やや専門的すぎるので外したのだが、これも依然として伸びている。多くの週刊誌は衰退しているが、それは編集部のせいであって「週刊文春」を見れば、一目瞭然だろう。能力開発というと言葉は古いが、現在では脳力開発が益々発展している。

 

経済図書をビジネス書に置き換えれば、書店の一番前面に置かれていることがわかるだろう。私たちの中では、これから伸びるものは常に今後数年先にあると思う人がほとんどだ。しかしそれは錯覚であって、これから伸びるものは、5年前、10年前の焼き直しであることが多い。すでに1回はブームになっているのである。

 

今回は「君の名は。」という映画が、終戦後に流行った「君の名は」を超えるブームになっているが、違ったのは題名のあとに「。」がつくかどうかの差ぐらいなのだ。一度じっくり、過去の流行を再研究してみるのも悪くなさそうだ。

 

 

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