事務所のトイレに数枚のウォッシュペーパーを落としてしまった。トイレを洗っているうちに、誤って水槽に落としたのだ。このペーパーは水に分解するので、まさか詰まるとは思わなかったが、即座に便座に一杯水が貯まってしまった。


かくして、水道管の詰まったとき使うという、吸い取り器を買う羽目になったが、これがまったく役に立たないのだ。


何時間か間を置いているうちに、ようやく水が少なくなったので、何枚かのタオルで水を吸い取り、思いきってゴム手袋をつけて、中をさぐったが、内部はツルツルで、紙など詰まっていない。


「なんだ、もう紙は融けて直ったんだ」と軽く思って、水を流したところ、あっという間に便器に溢れるほどに、水が貯まってしまった!


ここで初めて、事の重大さに気づいたのだった。あわててマンションの管理会社に電話したところ、今度は長々と修理代について説明されてしまった。


ことの挙句は、近くの水道屋さんに頼んでくださいとのことで、パソコンで探すこととなった。ところが「修理代見つもりいたします」と謳ってあるにもかかわらず、「直してみないとわかりません」との返事。


とうとうたまりかねて、どうでもいいから、早く修理してくれるように頼んでしまった。


たった数枚の便器磨きのペーパーを落としたことで、実に大きな時間を潰すことになってしまった。この結果は次回――