はっきりいって、私はよく働く。1年365日のうち、ペンをもたずに、まったく仕事をしない日は、たった7日間だ。これは何十年間、ほとんど変わらない。
祖父が蚕糸学校の教師だったことも影響しているのか、蚕と同じく、体の中から糸ならぬ文字を出しつくして死にたいと思っている。蚕が繭を残すように、私も文字、言葉、作品を残そう。
その代わりといってはおかしいが、私は遊び大好き人間でもある。若い頃は、仕事のあと銀座、赤坂、六本木で朝を迎えるのが日常だった。私の周りに女性がいない日はなかった。
これだけ遊んでいると、仕事が楽しくなるものだ。どちらにせよ、中途半端な人ほど、私は人生の後半がくすんでしまうと思う。
8月8日は、恒例の納涼屋形船で東京湾で清遊した。毎年参加してくれる春風亭柳好師匠の落語を一席聴きながら、私の友人知人40名ほどで、天ぷらを楽しんだ。
昨年から、ウーマンウエーブ岡村社長のすすめで、浴衣を着て参加することにしたが、たったこれだけで、周辺を見る自分の目が違ってくることに気がついた。いつもは洋服の目なのだが、浴衣姿だと、和の目、日本人の視点に変わっていく。
私は若い人たちに「自分が変わらなければ、相手は変わらないよ」と、よく教えるが、考えてみると、こうやって自分自身、着るものを替えることも必要なのだと、反省してしまった。