前回の話はコチラ↑







(おっ?何か感じのエエとこあるなー♪)





青森県深浦町。

目的地に近付くにつれ、電車が海岸沿いを走る様になってきた。マニアには堪らんのだろうな、こういう路線って。








海岸沿いにある恵比須神社から歩いて行ける大島。めちゃくちゃ感じのいい場所だったが、上まで登るのがしんどそうなので止めといた(←興味無い人)。






ポツポツと出てくる撮影スポットらしき名所。

そこでは必ずと言っていいほど腹立つ爽やかなカップルを発見するのだが、それは道すがらで見付けた無人駅も例外ではなかった様だ。


驫木と書いて『とどろき』と読むのは知らなかったが、どうやらこの駅は【秘境駅】としてマニアには有名な無人駅らしい。






「あっ、すみません💦」


「いえいえ、どうぞごゆっくり笑」





詳しくは知らんが、おそらくここはインスタ蝿スポットなのだろう。

駅舎の方へゆっくり近付いてきたオレに気付かなかったのか、人前でやるにはチト恥ずかしいポーズを彼氏に連写させていた。


駅前に咲いていた秋桜を目元に当てた彼女に、スマホを15cmくらいまで近付けて撮影する彼氏。



(プハッハッハッハッ!世の女子達は、みんなこうやって寂しい男どもを騙してやがるんやな~♪)



そう理解した瞬間だったが、とにかく見てる方もブツブツが出そうなくらい楽しかったぞ♪

グハッハッハッハッハッ!!

いやいやいや!でもまあ、自撮りしてるところを見られた訳じゃなくて良かったよな?

流石にオレはそういう彼女の写真を撮る趣味は無いけど、同じ趣味を持ったパートナーがいるのは凄くいい事だと思うよ。末長くお幸せに♪












間違いなく40年くらい前に通過してるんだろうなぁ………夜中の貨物列車ばっかりだったから覚えてないけど(←漆黒の闇)。






「こんにちはー」

「あいよー、あいあーい!」




深浦町の北端に当たる場所に、千畳敷という観光名所がある。
そんな事は全く知らずに予約したのだが、どうやらここは宿としてではなく、観光客がランチで利用する食堂として有名な模様。
とにかく元気のいい婆さんが奥から出てきたが、おそらくこの婆さんがさっき電話に出た人だな。








店内には、いつ賞味期限が切れても不思議じゃない土産類がズラリ。
ま、その前に酒のアテで出しちゃうんだろうけど。






「あの~、さっき予約の電…」

「あいあいあいあい、ダイジョブダイジョブ。そぃでよぉ、ф§※Ё‰■は‡◎‰Юゑ○§ってだがら、さぎに☆ффすっぺし○#§ыしでさ…」





この記事を読んでいる皆さんに聞きたい。

予約した宿に着いた途端、目の前でいきなりジャグリングされたり、味付け海苔の小袋をこれ見よがしに『パン!』って割られたら、あなたは一体どういうリアクションをする?

オレは今、正にそういう場面に出くわしているのである。






「あ……えっ?………」

「どっがら?」

「……はい?」

「あなだ、今日はどっがら来たの?」

「えっと………今日は山形からですけど、元は大阪から……」





多分だが…いや、間違いなく通じ易い様に方言を抑えてくれたんだと思う。
が、それでも話している事の2割くらいは聞き取り辛い。スゲーな、青森(←ここら辺は津軽弁らしい)。





「雨に濡れで寒がっだでしょ?にもづさ置いだら風呂さ入っでぬぐもっでさ、そっがらゆっぐりのんびりしでさ、Ю§Ё>◇#ыゑしでさ」

「あ~、ハイハイ。助かります」

「こっぢもはづがづでф‰ゑみだいに寒いのハめづら※ヰа∈ぐでさ、まんずфа‡Ё※◇○ыにあんげでゆっぐりしでさ…」

「えぇえぇ、ハイハイ、じゃあ先に荷物置かせていただきます。で、お風呂はどちらに…」

「部屋はにがいのЁ‡##ы◎さ用意しでっがら∈‡ヰ§しでさ、風呂はすぐそごのЁЁЮ※◇?фаでアレしでがらゆっぐりしでさ、んでЮ〒#‡∈?а‰ヰを☆■〒∈…」








なあ婆さん







頼むから早くゆっくりさせてくれ







じゃないとオレ、シャケ咥えた木彫りの熊にでもなりそうなんですけど。このままじゃ。












部屋からの眺め。色んな意味で疲れた。