前回の話はコチラ↑








秋田市に入った。


秋田県出身の有名人と言えば誰かと問われ、すぐに頭に浮かぶのは佐々木希なのかもしれない。

が、オレくらいの年代だと圧倒的に桜田淳子で、その顔を思い出した途端に気まぐれヴィーナスがプピルピププピルアするのである。


男だと柳葉敏郎か?

『いやいや、因幡晃でしょ』と言う人にはわかってくださいと言う外無いが、そもそも小学生の頃にあんな暗い歌を好むヤツはいないのだ。近年はぴんから兄弟みたいになっちゃったし。








X JapanのTOSHIと宮史郎を光合成させると因幡晃になる説。近々学会で発表する予定だ。






(お~っ、淳子の郷に着いたか~♪)



引退してあんな事になっちゃったのは残念だが、花の中3トリオで一番好きだったのが桜田淳子。
モンキーヘアの昌子は論外、百恵ちゃんの良さもイマイチ分からない小学生だった。





(さて、とりあえず先にチェックインすっか)




この日に予約した宿はビジネス旅館。
先日の温泉旅館に引き続き、ちょっと贅沢に思われそうだが冗談じゃない。
何故だか理由は分からんが、秋田にはゲストハウスやライハ等の簡易宿泊施設が極端に少ないのだ。それで仕方なくこの旅館を選んだという訳なのである。







途中に寄った【道の駅・象潟】
展望温泉の文字に少しだけ誘惑されかけたけど止めといた。海岸線、暑過ぎ。






「こんちはー」

「は~い」



山形市内の完全な住宅街にある老舗旅館……というよりは民宿と言った方がいいか。とにかくそんな風情の宿なんだが、個室の素泊まりで3100円なら格安だ。
つーか、もうこのままずっとビジホとか旅館がいいな、オレ(←挫けてきてる)。





純白のフリル付きワンピース女将を想像しがちな名前の宿はコチラ↑






「予約した者ですが…」


「あー、はいはい。バイクで来られるって言われた方ですね?どうぞ、その前に止めて下さい」




宿名を【よろづや旅館】に変えてほしくなる玄関には、何だか知らないが大量の女子用スニーカーが並んでいる。

一足だけチョコンと可愛らしい靴でも置いてあれば期待も膨らむのだが、これだけ大量に女物が並んでいるのを見ると嫌な予感しかしない。





(何じゃこりゃ?しかもちょっと臭うし…)




その時の絶望写真はコチラ↑




「お部屋は二階です、どうぞ」




ギシギシと音を立てながらおばちゃんの後をついて行くのだが、一階の奥からは女の群れから発せられる賑やかな笑い声が漏れている。

造りは完全に大家族用の住居といった感じで、壁は絶対に薄いはず。その点を考慮してオレの部屋は二階にしてくれたのだろう。

ありがとう、おばちゃん。次は【おばちゃん】と書いた湯飲みを土産に持って来ます。





「素泊まりでしたよね?バイクだと5分くらいの所に大きなスーパーがありますので」





短い説明のあと、そう言ってそそくさと下に下りて行く白鳥夫人。

ま、説明も何も浪人生の下宿部屋みたいな感じで簡素過ぎるくらい簡素だし必要無いのだが、とりあえず今日一日はこれで終了だ。

あとはスーパーで酒と惣菜でも買って来てのんびりするだけ。最高だな♪








グランマートとかいうスーパーへ買い出し。
流石は東北、日本酒の品揃えが酒屋並みに多い。





山奥の僻地とは違い、市街地に宿を取ると食事に困らないのが嬉しいな。
こういった大型スーパーもそうだが、場所によっては飲食店の一軒も無いなんて事はよくある話。
特に晩メシってのは一日の締めくくりとして最も重要なイベントであり、それさえ満足出来れば途中で起きたトラブルなんかはどうでもよくなるものである。
まぁ、出来れば昨夜みたいな小料理屋があれば有り難いが、そんなに毎晩贅沢もしてられないしね。スーパーの惣菜だって悪くないし、今日は地の酒とおかずで楽しくやろう。







あんまり秋田らしいと思えるおかずは見かけなかったが、青森の後にもう一泊する予定だしな。今日はありきたりな家庭料理で我慢すっか。





宿へ戻ってまったりしていると、白鳥夫人から先に風呂へ入る様に勧められた。
一瞬、『もしかしたら臭ぇのかな?オレ』と心配になったが、どうやら階下の女子達が先だと時間がかかるという理由かららしい。
ありがとう、おばちゃん。次は青島のペナントも土産で持って来ます。







無理矢理感がハンパ無い岩風呂仕立てに加え、勧めた割には湯を張ってなかったというオマケ付き。10分くらいフリ◯ン状態で佇むしかなかった。





「えっ?あっ!!スミマセン!!」





風呂から上がり、体を拭き終えてパンツを穿きかけた時だった。
魚肉ソーセージがまだ3cmほど出ていた状態だったと記憶しているが、そこに180cmはあろうかという高身長の女子が脱衣室に入って来て、驚きの余り尿漏れを起こしそうになるオレ。





「なっ……ええっ!?」





プリティサイズの我が子を光速で仕舞い、ダッシュで服を着て部屋へと戻るオレ。
脱衣室の鍵は確かにかけたはずなのだが、しっかりロックされていなかったのだろうか?
いや、この際そんな事はどうでもいい。それよりおばちゃん、アンタちゃんと伝えてくれてたんか??オッサンが先に入ってるって事ををををををーっ💢





(ふううぅぅ~っ……マジで焦ったわ……)




部屋に戻ると布団が敷いてあった。
その上に暫し茫然として座り込み、つい1分前に起きた災難を冷静になって解析してみる。




(確かに鍵はかけたはず。使用中の札かけて…鍵かけ………いや、やっぱりかけ忘れてたか??あ~もおおお~っ💦)



ま、逆の立場だったら痴漢扱いだ。そこはまだ見られた側で良かったと言っていいと思うのだが、それにしたって札は使用中にしていたはず。いや勘弁してよもぅ……







心も股間も消滅するくらい凹んでいた。
しかも相手はマッハ文朱みたいな巨人である。自分より7cmほど低いオレの、更にはちょこっとだけコンニチハしたウーパールーパーを見れば間違いなく今夜のネタ話だろう。






(クッソ~ッ……こうなったらシリコンでも挿れたるか?いや、そうじゃなくてやっぱり日頃の亜鉛摂取率が低すぎるんか?いやいや、確か毎朝のコーヒーが亜鉛摂取の邪魔をするとかネットで見たな?明日からコーヒーは止めてクロレラと赤まむしドリン……)





ギイイイィィ~ッ……



「あっ、ごめんなさい間違えました!」

「ちょwww ちゃんと部屋ば覚えとかんばいかんって~!キャハハハハハッ」



白鳥夫人が、『あと一部屋だけ空いてます』と言っていた理由がわかった。
オレ以外、今日は女学生達で満室だったんだな。






つーか、その娘達と引率者達がお揃いのTシャツを着てたから分かったんだが……








福◯女学院、オマエらエエ加減にしとけよ(゚Д゚)ゴルァ!!