生まれてきてくれてありがとう
私の知り合いの親御さん。
受験が終わり、難関大学に合格し、晴れて高校を卒業した長男に対し、
「生まれてきてくれてありがとう」
「母にしてくれてありがとう」
と、涙涙の愛情表現をしていた
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母の愛ってあるんだな！
と、
私は確信できました。
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私の母は育児放棄ネグレクトだったため、
ついぞ死ぬまで私に「生まれてきてくれてありがとう」といった言葉は一切言わなかった。
私の存在を毛嫌いし、いつも邪魔そうにしていた。
私は母に愛されていると思ったことは一度もない。
母というのは、子育てを嫌がり、子供を嫌がり、
面倒な炊事洗濯をせず、いつも家にいない。
私にとっての母とは、そういう存在だった。
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だがしかし、どうだろう。
家庭が違えば、こうも愛情表現をする母親もいる。
もしかして、これが普通なのだろうか？
いや、普通とか普通じゃないとかじゃなく、
子供に愛を持っている母親がいるんだ！？
ということに、私は新鮮に驚きを感じた。
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…母親が子を愛さない。
こういう国に住んでいる。
日本って何なんだ？
と、思う反面、
子に愛情を持っている母親もちゃんといる。
世の中まだまだ捨てたもんじゃない、
とも思えました。
少なくとも、まだ人間の「愛」は消えずにちゃんとあるんだな、ってことに安心しました。
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