ホットペッパーブログからの転載です。
第6回目。
あくまで私の個人的な意見です。
↓↓
『考察しながら私見を述べております。
そもそもツボという考え方がどうやって成立したのか、という疑問に辿りつきました。
類似する考え方は古代からあり、世界各地に似たような考え方が存在しています。
アーユルヴェーダや、タイ古式マッサージのセン、ギリシア・ヒポクラテスのつかった四元素論と温める治療法などなど、
字数制限があるので詳しくは割愛しますが、
どうやら古来より人間が不調におちいった際は、いろいろ薬草を飲んでみたり、
体の痛いところをさすってみたり、押してみたり、手を当ててみたりして反応を見ていたようです。
ほか、木の棒のような道具を使って筋肉をぐりぐりと押してみたり、
適度に温めた石を当ててみたり、葉っぱを束ねて燃えているものを皮膚に近づけてみたり、
獣のツノでカッピングをしていたり(吸玉の起源)したようです。
おそらくその経験の長い蓄積が、人体の健康に強く反応する体の場所(いわゆる反応点)の発見につながったのかと思います。
数千年におよぶ経験データの蓄積は民間療法となって体系化され、
さらに練られて、こんにちの医療になっていったのかと思います。
さて、では健康に良い反応点って、いったいどういうものなんでしょうか。
ツボといってしまえばそうなるのかもしれませんが、ツボはまだ研究中のものが多く、詳しいことがわかっていません。
現代の解剖整理学的にいうならば、「デルマトーム」で説明できるかもしれません。
人体にはデルマトームといって、内臓や神経の不調が体表にあらわれてくる範囲があります。
これは内臓体性反射とか、体性内臓反射とかいわれています。
心臓が悪ければ左肩が痛くなったり、消化器系の失調が腹部の特定の部位にあらわれたりと、
いわゆる「関連痛」として内臓の失調が体表にあらわれたりします。
この関連痛が出ている部位をうまく施術することによって、痛みが和らいだり、内臓機能が整ったりします。
鍼灸でもデルマトームを考えた施術をすることがよくあります。この場合はツボというより、特定範囲の神経反応をみています。
このように疾患が体表にあらわれて反応点をつくることは、現代科学的にも立証されています。
ほか硬結(トリガーポイント)やアナトミートレイン(筋肉のつながり)について次回に。』